読書日記

2001年09月24日(月) 切通理作「宮崎駿の<世界>」期待以上の面白さ。スカパーに「風」が遂に登場!

切通理作「宮崎駿の<世界>」期待以上の面白さ。スカパーに「風」が遂に登場!
 切通理作「宮崎駿の<世界>」(ちくま新書2001.8)は、予想を越えて有意義で贅沢な読書時間を生み出してくれた。宮崎駿やその作品についての本は、その都度といった感じでよく見かけるし、読むことも多い。対象が良いためかどれも結構楽しめるし、考えさせてくれる。それらの本の最高峰に位置するのがこの本である。
 もう隅々まで行き届いていて宮崎駿百科全書という趣で文句なし。全334ページ、1ページもおろそかな部分はない。批評の部分も解説の部分も引用の部分も描写の部分も的確かつ入魂の文章が見事に快適である。
 この著者の本は初めて読んだ。読んでみたら快感だった。
 佐伯泰英の「密命」第1弾、348ページまで読む。残りは100ページほど。
 半藤一利・編の「夏目漱石 青春の旅」(文春文庫ビジュアル版)を拾い読み。愚かにも夏目影二郎と関わりがないかと。あるわけないのに。当然熟読とはいかず。何が読む動機につながるかわからないものだ。
 栗塚旭がテレビに再登場した。もちろん、風の新十郎である。スカイパーフェクトテレビのホームドラマチャンネルに30何年振りかのテレビ放映となる時代活劇シリーズ「風」の話である。監督、松田定次。脚本、鈴木生朗。共演は、土田早苗、小林昭二、志村喬。今ずっと佐伯泰英の時代小説を読んでいるせいか、興味深い。
 印象的だったのは、栗塚旭の鋭い眼光とかっこよさ、女忍者かがり役の土田早苗のひたむきな演技。30何年振りかの再見だったが、白黒作品にもかかわらず空間的な拡がりや殺陣のよさは十分感じることができた。面白かった。
 次は同じ栗塚旭の「用心棒」シリーズが見たい。また、あの佐々木功が主演した特撮時代劇(たしか「伝奇武芸帳」とか「忍法武芸帳」というような題名で日曜日の夜7時から放映していたはず。)も見てみたいが。
「風」の最終回では「風」パート2を期待させるような予告が出ていたような気がする。暫くの間、それが楽しみでならなくて、それが楽しみで暮らしていた時期が暫く続いた気がするのだが。曖昧な記憶の一つである。 


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