| 2001年11月12日(月) |
福井晴敏「亡国のイージス」宇江佐真理「銀の雨」ちょっとずつ。 |
福井晴敏「亡国のイージス」宇江佐真理「銀の雨」ちょっとずつ。両書とも冒頭の4、5ページを読んだだけでその後の面白さが十分期待できることがわかった。主になる人物の造形がしっかりしている。さらに取り巻く人間たちとの関係や場面も同様にすっかり出来上がっている。話の展開もさることながらまず人間の言動が魅力的である。 宮部みゆきの「R.P.G.」の事を今考えている。面白かったのだが、ああいうやり方が警察の中で行うことは可能なのだろうか。また、可能だとしたらとんでもなく恐ろしいことにつながるのではないかと。 読み終わって見れば自白を得るための一種のいじめである。目撃者もいたのだからあそこまで組織だった巧妙な計画を実行しなくても良かったのでは、などなどいろいろ考えている。
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