読書日記

2001年11月20日(火) 若竹七海「スクランブル」の冒頭部分と石垣りん「焔に手をかざして」の巻末の金田理恵の「大切にする」を読んだだけ。

若竹七海「スクランブル」の冒頭部分と石垣りん「焔に手をかざして」の巻末の金田理恵の「大切にする」を読んだだけ。
「スクランブル」は結婚披露宴出席中の女性が十五年前の高校時代に起きた事件を回想する場面から始まる。どんな事件かを紹介する前にその女性が犯人が誰なのか突然気づくので読者としては穏やかでいられない。
金田理恵さんという人の「大切にする」は今となっては十年ほど前の古い話題にもかかわらず不自然に自然を切り開いては鉄筋のアパートやマンションを造る風潮は今でも何ら変わっていないことを教えている。
身近な自然が少しずつ消えて、遠くに厳然と存在しているように見える大自然の中に不法投棄による膨大なゴミが存在して自然の命を脅かしている。アメリカのテロ対策に追随する前に対策を考えなければいけないことが実は結構あることなどを思いださせてくれた。福井晴敏「亡国のイージス」も少し読んだ。


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