| 2001年12月13日(木) |
林望「不渡り小切手」(「リンボウ先生遠めがね」文春文庫所収)、二階堂黎人「奇跡島の不思議」(角川文庫)の冒頭を読む。 |
林望「不渡り小切手」(「リンボウ先生遠めがね」文春文庫所収)、二階堂黎人「奇跡島の不思議」(角川文庫)の冒頭を読む。 林望のエッセイはイギリスでの体験談でイギリスの銀行との付き合い方を、その忍耐力の必要性を一流の語り口で紹介したもの。文庫本で約11ページは短いか長いかわからぬがじっくりと味わいたい気にさせる隙のない文章である。 二階堂黎人は、今注目している作家である。大長編ばかりなのでためらっている時間が長くなっていく。どこかで再挑戦したい魅惑の作家である。 700ページ近い文庫本のうちプロローグ部30ページまで読んでみた。少女コミックのような内容は主な登場人物の紹介だった。全く現実的でない浮世離れした若者たちに悪意に満ちた事件が襲いかかることを予感させる冒頭である。 しかし、この続きを明日読むかどうかは怪しい。
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