| 2001年12月23日(日) |
「明治九年の謀略」(舞岡淳)「アンドロイド殺し」(二階堂黎人)「三月は深き紅の淵を」(恩田陸)を少しずつ読んでみる。 |
「明治九年の謀略」(舞岡淳)「アンドロイド殺し」(二階堂黎人)「三月は深き紅の淵を」(恩田陸)を少しずつ読んでみる。 最近は読書にこれといった目標がなくなっているのせいかこんな読み方をして結局どれも読了せず、が多い。根気がなくなっている。 「明治九年の謀略」(光文社カッパノベルス)はわずか六ページ。題名の通りの時代にしても会話が辞典のように固い。しかし、雰囲気は期待できそう。 「アンドロイド殺し」は「少女の空間」(徳間デュアル文庫)の一編。三分の一ほど読んだ。「アクロイド殺し」のパロディというより「スタートレック」のそれらしい。 「三月は深き紅の淵を」(講談社文庫)は単行本時に一度読んでいる。50ページほど読み進むも新鮮である。また記憶がない。今日、本屋さんでこの作者の大部の新刊のタイトルを見てこの「三月」を思い出した。まず「三月」を読んで記憶を新たにしてからでないとあの新刊は読むべきでないような気がした。「三月」の中で言及されている本が新刊の本にちがいないと考えた。 いざ読んでみると楽しくすいすい読める。小説の形をとったエッセイのごとくで、ディック・フランシスは人間を語ったが、恩田陸は物事を語って面白い。特にこの小説は長編評論随筆というおもむきで文化論的である。暫くこの作品を読むことにする。 今日は本の雑誌社の「おすすめ文庫王国」を買いに本屋さんに出かけた。しかるに、まだ店頭に出ていなくてがっかり。 手ぶらでは帰れず次のような買い物になった。 恩田陸「三月は深き紅の淵を」(講談社文庫) デュアル文庫編集部編「少女の空間」(徳間デュアル文庫) 山田風太郎「黒衣の聖母」(ハルキ文庫) 町田康「夫婦茶碗」(新潮文庫) ニコラス・ブレイク「死の殻」(創元推理文庫)
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