読書日記

2002年02月02日(土) 池波正太郎「忍者丹波大介」(角川文庫)を34ページまで。

池波正太郎「忍者丹波大介」(角川文庫)を34ページまで。豊臣秀吉の没後、まだ天下の帰趨が決していない時期に島左近が独断で家康に暗殺者を差し向ける。その島左近の側近が実は家康の間者で、くの一を使って家康に急報させる。ところが、途中で丹波大介たち甲賀忍者に捕らわれて・・・。
最初から一筋縄でいかぬ展開で裏の裏、そのまた裏まで考えながら読まないと堪能できない、損をする時代小説である。
人物の方もその個性をしっかりと書き分けられている。冒頭の島左近とその側近の柴山半蔵もほんの数ページで人間の雰囲気が伝わってきた。
池波正太郎といえば、あれとあれとあれというくらい代表作が定まっているきらいがあるが、単独作品でこんな傑作がまだまだありますよ、というところか。
司馬遼太郎でいうと「梟の城」にあたるかもしれない。

昨夜、また「木更津キャッツ・アイ」(TBS)を観てしまった。贅沢な時代、国である。「ヤクザ球団」という映画は実在するのだろうか。(大笑い)


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