読書日記

2002年04月12日(金) 永井龍男「青梅雨」(新潮文庫1969/05/15発行2002/06/20改版所収)を読み終わる。

永井龍男「青梅雨」(新潮文庫1969/05/15発行2002/06/20改版所収)を読み終わる。
「一個」「しりとりあそび」「冬の日」の三編を読み、文庫本「青梅雨」を読了。
「一個」は、停年間際の男の死にいたる狂気。「しりとりあそび」は、中年夫人のしたたかさ。「冬の日」は、理性によって女の情愛を抑え込んで愛する者と別れる道を選んだ中年の寡婦の哀しさを描いている。
「狐」「そばやまで」「枯芝」「名刺」「電報」「私の眼」「快晴」「灯」「蜜柑」「一個」「しりとりあそび」「冬の日」「青梅雨」の全十三編収録。
解説は、河盛好蔵。
なんと千九百六十九年五月発行の本である。全く古びていない。
これだけの名品を生み出した著者の作品集が新潮文庫にこの一冊しかない。信じられないぐらいレベルの高い一冊である。
「狐」「枯芝」「私の眼」「一個」から強烈な印象を受けた。
一編だけなら「狐」を選ぶのは、物語性が強いからかもしれない。


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