読書日記

2002年04月13日(土) 村松友視「夢の後始末」(ちくま文庫1998/09/24)を114ページまで。

村松友視「夢の後始末」(ちくま文庫1998/09/24)を114ページまで。
かつての中央公論社が作っていた文芸雑誌「海」のこともこの著者が編集部に籍を置いていたことも知っていたので、その「海」を通して知った作家たちとの交流を書いたこの作品のことはずっと気にかかっていた。
「私、プロレスの味方です」などの一種のエッセイ集は愛読したものの、その小説はなぜか読みたいとは思っていなかった。「時代屋の女房」も映画はビデオで観た。原作の方はもしかしたら読んだかもしれない程度の自信のなさで情けない体たらく。
角川書店の「野性時代」は毎月講読していたので、連載されたか、一挙掲載されたかは定かではないにしろ、発表当初からこの「夢の後始末」のことは記憶に残っている。
その後、角川書店が単行本で発行し、次に角川文庫で出ても、題名を見るとピクッとすることはあっても購入するまでには至らず、だった。
それが今回読み始めたら一気に100ページを超えてしまう面白さである。今までなぜ敬遠していたのか、不思議なほどはまってしまった。
まず名だたる作家たちのなまのエピソード集として読める。
次に著者の青春時代のユニークな独白集としても読める。
そしてなんといっても文章が明快で正確であるので安心して読める。
昨日まで永井龍男の小説を読んでいたので作家のことが書いてある本を読む気にさせたのだろう。
解説は、常磐新平氏。


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