読書日記

2002年08月01日(木) 橋本治『「わからない」という方法』(集英社新書2001/04/22)と苅谷剛彦『教育改革の幻想』(ちくま新書2002/01/20)を読んだ。

橋本治『「わからない」という方法』(集英社新書2001/04/22)と苅谷剛彦『教育改革の幻想』(ちくま新書2002/01/20)を読んだ。
二冊ともに明確な問題意識と明解な文章からなる優れた本だ。
前者は、筆者自身が自分自身のことを語る、いわば伝記のような解説書で「そうだったのか」と感動寸前まで行った。勉強になることばかりだった。
後者は、日本の教育についてがんがんと具体的に提示し、今まで隔靴掻痒だった教育論議を何段階か上へ押し上げた。もっとも文部科学省の人たちがいくら熟読しても上があれだからとため息をついて「終り」かな。
膨大な新書が新刊として毎月発進を続けている中で、この二冊は光り輝く。

SFマガジンとミステリマガジン、波、ちくま、本を適宜第一回拾い読み。
牧野修『傀儡后』を40ページほど読む。小道具的なものに満ちた世界像が掴めず。右往左往しつつ筋を追っている。


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