伊坂幸太郎『ラッシュライフ』(新潮社1700円新潮ミステリー倶楽部2002年7月30日 266p)これも一気に読了。五人の人生が見事に絡まって見事にほぐされて見事な大団円を迎えるB級映画的なノリのいい、快作。昨日の乙一といい今日のこの作者といい妙な面白さを狙う小説家が最近は増えているのだろうか。映画向きの軽快なテンポと謎の絡まり具合が絶妙な快感を生み出す、この軽ミステリーもだまされたと思ってひとつとひとに薦めたい一冊。