読書日記

2003年01月29日(水) 池永陽『コンビニ・ララバイ』(集英社)

池永陽『コンビニ・ララバイ』(集英社2002年6月30日第1刷発行8月6日第4刷発行 1600円286p)
これもまた一気に読了した。この全七話からなるコンビニを舞台にした連作短編集はあの『本の雑誌』2002年度前半ランキング第1位総合第7位ということで読んだ。
すべて『小説すばる』連載の作品。「カンを蹴る」「向こう側」「パントマイム」「パンの記憶」「あわせ鏡」「オヤジ狩りの夜」「ベンチに降りた奇跡」の7編。どれにも確信のない愛というテーマが貫かれていて強い印象を残す。その中でも特に「あわせ鏡」が強烈で力作である。自分のこころというか気持ちに気がついた時人間は確信を持った行動をすることがよくわかる。
ある意味浅田次郎好みの作品でもある。


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