読書日記

2003年02月05日(水) エリック・ホッファー(訳=中本義彦)『エリック・ホッファー自伝 構想された真実』(作品社)

エリック・ホッファー(訳=中本義彦)『エリック・ホッファー自伝 構想された真実』(作品社 2002年6月5日第1刷発行 8月20日第4刷発行 190p)
紹介文にはアメリカの社会学者・港湾労働者とある。18歳で天涯孤独になった後ロサンゼルスに渡りさまざまな職を転々とするが、
28歳の時の自殺未遂を機に季節労働者となり10年間カリフォルニア各地を渡り歩き、39歳からはサンフランシスコで港湾労働者として働きながら49歳の時にTHE TRUE BELIEVER(邦題『大衆運動』)を発表、著作活動に入る。
沖仲仕の哲学者として知られている。
普通の学校教育を受けておらず、すべて独学の人。その辺のことは自伝なので詳しく書かれているけれども、読み終わって感じるのは学ぶことへの情熱とともに人との交流が豊富だったということだ。さまざまな人たちとの語らいが実によく登場する。
自覚的な労働者であり学問者であった著者はめぐり会いにも大きな価値をおいていたように思う。


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