こもれび。

2004年08月07日(土) 鑑賞三昧。

昼は狂言、夜はフラメンコのライブ観てきました。
これが一週間、一ヶ月、一年続いたっていいやと思ってます。


「茂山狂言会」の昼の部を観に行ってきました!
茂山さんとこの狂言を生の舞台で観たのは初めてだったんですが
テレビより生で舞台観るとますますすごいなあと思うことしきり。
あたしが観たのは、「月見座頭」「文荷(ふみにない)」「釣針」の三つ。
「文荷」「釣針」も、前説の千三郎さんのお話も感心しつつ笑いっぱなし。
「月見座頭」は、四世千作さんと二世千之丞さんが演じられたのですが、
最初の部分から空気ががらっと変わるようで、思わず涙ぐみそうになってました。
お孫さんの宗彦氏が”憧れ”と言うのがわかるような気がするほどに
千作さんの演技はすばらしいものだと感じて背筋がゾクゾクしたり、
また千之丞さんの美声にも惚れ惚れしたりしてました。お二人とも
80歳を越えているとは思えないほどの声や動き。
もし自分が男で、あと5つ若ければ入門しに行きたいなと思いましたよ。
夜の部と翌日別会場で行なうものと、演目はバラバラなので、最初から
きっちり全てチケットとっとけばよかったと悔し涙。次回こそ全部観ます。

夜は、ご飯食べながらフラメンコのライブが観られるお店へ。
料理もおいしかったです。スペイン風オムレツ、家で作れるかなあ。
サングリア切らしてたというのが少々残念。好きなのになあ。
あと砂肝とか煮込んだのをパンと一緒に食べるのが気に入りました
にんにく好きなあたしにはたまりませんでした。後からブレ○ケアの
お世話になるんですけどもね……。
何故か今回は私達以外にお客さんがおらず、ほぼ貸切。慣れた状態での
貸切なら嬉しいんですが、なにぶん初めての面子ばかりで
何していいのか、しちゃいけないのか分かんなくて正直戸惑いもありました。
いざ始まると、いわゆる「かぶりつき」のような席だったので、
考える間もなく見入っていましたけどね。すごいの、踊り手さんまで2メートルも
なくって、サパテアードの振動がめちゃめちゃ伝わってくるのですよ。
飛び散る汗なんかも自分達の席にまでやってきます。息遣いがわかるのは当然。
あっという間のステージでした。フラメンコの新しい面を見つけたというか、
フラメンコの奥深さ、世界の広さ、自分の未熟さ等々いろんなことを
考えさせられました。落ち込みつつもまだ踊りたいと思うあたり、
自分なりに深みにはまっていきつつあるのかなあ。
パルマとかカンテも楽しそうですよね。ハレオも身に付けたいです。
ギターも弾いてみたいけど、毎日ギター弾いてる会社の先輩が、
「フラメンコギターのCDを聴いてみたけど、すごすぎるな。俺にはできん」
なんて話してくださったのが印象に残ってて、手が小さくてFコードを押さえる
のすら精一杯な私には大それた野望なんだろうと思います。
いつかはファルーカやりたいなというだけでも身の程知らずの野望だというのに。
なんだか、砂漠で蜃気楼のオアシス見てる気分。へこたれませんけど。


とにかくすごく満足な日でしたよ。いい夢見られます。
明日はのんびりしようかな。アジアンノットや折り紙を久しぶりにやりたいなと
いう気もありますが、まずは掃除してからにしよう。


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立見皓夜 [MAIL]

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