++ Nostalgic Diary ++
Written by : Kaori.Narita

 

四大悲劇。

こんにちは、今日は何だか一日中走り回ってたり、話した言葉は演劇関係のものしか無かったような気がする管理人です。


今日は、通ってる大学にロンドンから招いた小劇団さんが来る――とのことで、一日中走り回ってました。

「成田さん、水曜は授業無いの?」
「4時間目だけです…けど、25日は公演があるから休講らしいですよ〜」
「じゃあ暇よね?(にっこり)」
「……ハ、ハイ?(汗)」
「朝の椅子出しと、受付、よろしくね(にっこり)」

ゼミ担任との、そんな有無を言わせぬ契約(笑)の下、もうネズミの如くちょろちょろ走り回っておりました。
加えて数日後……

「あ、成田さん。私ね、2時間目に講義があるのよ。だから、劇団の人たち来たら、楽屋に案内してあげてね。あなた、世話役だから」
ハイ――――――――――――――――!!!!!!!????

聞いてないヨ、そんなの!!!!!!!! 有り得ないよ、私、喋れないって!!!! 軽い会話しか出来ないって!!!!!!
と泣きそうになりつつ、今日の公演当日を迎えました。

まずは朝、公演の行われるアリーナの下準備。
マット敷いて、椅子の配置を決めて並べて整理して〜〜は約2時間弱で完了。後輩たち数人に「まさかN先生(私のゼミ担任)がジャージ姿とは思ってなかったから、最初、成田さんが先生だと思った」と評されました。
ゴメンナサイ、かなり出しゃばって、皆に指示出してました。出る杭は打たれます、もちっと気を付けよう自分。

あとは私的に気になった舞台上を、細々とお掃除。
役者にとって、舞台は作品の世界なのよ。料理で言えば皿よ、皿!! ゴミが落ちてる舞台になんか、役者さんたちを立たせられない!! むしろ、私が許さない!!!!!!!!!……と、無駄に気合を込めてお掃除(笑)
招いてるんだから、ちゃんと舞台を整えておくのは礼儀ですし。それに、あんな汚れたステージを見せるのは情けなかったし(苦笑)
まったくもぅ、公共の場では、ちゃんとゴミは自分で管理なさい!

劇団の方が到着してからは、楽屋や舞台に荷物を運んだり、食堂に案内したり、ご飯を一緒に食べたりしました。
皆、とても気さくで明るくて、素敵な人たちばかり。
総勢7人の小さな劇団さんなので、ざっと一目見れば顔も覚えられます。名前はちょっと不一致ですけど(苦笑)
プロデューサーの方は日本人で、軽い会話をしました……が、「先生のお名前は何て言うんですか?」と聞かれ、「あぁ、さっきの先生ですか?あの先生はN先生といって――」「いえ、そうではなくて…貴女の」という、珍妙な会話も繰り広げました(笑)
そんなに学生に見えませんか、私は!!!!!(涙)

午後からの受付では、一般来客の名簿に、作品を見たことのある演出家の先生や役者さんの名前があったりして、一人で大騒ぎ(笑)
来場の際、「作品見させて頂きました。これからも頑張って下さい!」と声をかけると、やっぱり面食らった顔をされてました(笑)
そりゃ、受付の場に自分の作品の観客がいるとは思わないよね(苦笑)
でも、エールが送れて私的に満足デス。

公演内容はシェイクスピアの「リア王」。
7人で13人の役を代わる代わる演じてました。足を捻挫して、ギプスを巻いた役者さんもいたのですが、さすがはプロ根性。しっかり出演されてました。
英語劇なので、セリフは正直ちんぷんかんぷんでしたが、喜怒哀楽の感情や舞台の立ち回り、演出を見るだけでも十分楽しめました。もちろん大まかな内容は分かるように、来場された方にもあらすじとセリフを抜粋したものを配ったりもしてました。
クライマックスにはもう涙が出て、終了後、プロデューサーの方と熱く舞台について語ってみたり(笑)
本当に素敵なものを見せてもらいました。

また来日してくれたら、観に行きたいと思える舞台でした。
英語においても、演劇という世界においても、いろいろな勉強になりました。本当に素敵な体験が出来たな〜〜と、思います。


2005年05月25日(水)