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2002年07月13日(土) ■ |
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青い空 |
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うんざりする、蝉。
キラキラ光ってばかりの田圃。
こんな日は、世界に誰も存在しないような
私がどこにも存在しないような
複雑で単純な錯覚を起こしそうになる。
そして、吐き気を伴う強い眩暈。
買ったばかりの冷たい缶が
小気味よい音を立てて開かれる。
手を振って歩く。
炭酸水を零して。
アスファルトには黒い斑点が。
その中で泡がはじけた。
青い空。
意識が遠のく。
青い、空。
青くて遠くて綺麗で届かなくて青い青い青い青い
青すぎる空。
嘘みたい。
嘘みたい。
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