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曖昧な日々。
大槻
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2002年10月04日(金)
小4くらいだったと思う。

そして、いつからか私に変化が訪れた。
初めて実感した、外的な変化。
否定したかった。
認めたくなかった。
どうしてこんなモノがあるのかと。
気持ちが悪くて。
潰したかった。
隠したかった。
けれど。
何度髪を切っても止まらなくて。
その頃からまた矛盾し始めて。
受け入れるためにまた自分に嘘をついた。
ランドセル、習字道具、安全帽。
目を塞ぎたかった。

腕を傷つけ始めたのは、ちょうどその頃。
外へ発散すべき感情を溜め込んだ。
その時だけ、少しの痛み。
理由もきっかけも、もう忘れた。
気付けば当たり前になっていたから。

力加減も忘れた頃、姉がそれに気付いた。
私とは正反対のようで、とてもよくにている女。
あの頃はそれに気付かなかった。
だって彼女の発する言葉は全て、私を否定するモノだったから。

『気持ち悪い』
それ以外の罵声も浴びたが、ただそれだけが頭に響いた。
気持ち悪い、って、言ったの、あの人は。
実の妹に向かって、得体の知れない嫌悪を感じながら、あの人は。
あの人は。


私の逃げ場はいつも押入だった。
家族の誰もが気付かなかった。
私が家に居るのかどうかさえ、気付いていなかった。
そんな毎日。