ニャンでも日記
2001年12月25日(火)
その日― 海はたおやかなうねりをみせ 岩礁に心地よい風を呼んだ
大きな岩裏の潮溜まりには蟹が二匹ー 足元が悪いからと言い訳をしながら やさしく手をにぎり身体を脇に引き寄せた
かわいいねー ええー たわいのない会話の後には波の音しか聞こえない
二人ぼっちの海岸で 身体を寄せあった感触は 太陽に睨まれた白亜の灯台よりも新鮮で熱い 互いの体温が伝わり心の鼓動までが潮騒に吠えているからだ
さあ 言葉で何か言ってくれ 感じるままの本当の気持を、、、
その日ー 犬吠岬に時が止まった
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