泣かないで なんて
けして言わないから
ぱっと泣いちゃおうよ
それで眠っちゃおうよ
時間のコビトたちは
夜の働きもの
ありがとう
そして
さよなら
もういちど
はじまるなら
もういちど
あなたと
どこかでひらこう
THE WORLD
夢でもかまわない
終わるときまで
此処に居させて
最後まで見させて
やがて閉じることを
約束された
きれいすぎる 儚過ぎる
ちいさすぎる世界でも
雫のなかに
展開されるセカイ
揺れて ゆれて きらめく
どこかナツカシイセカイ
あなたとわたしがいる
集約サレタ セカイ
遠く離れるほどに 思い出すのが世の常と 苦く笑うひとりの朝 駅スタンドで押し込む 機械じかけのサンドイッチ
かなしい とか つらい とか それより先は ことばにならない
灼けつくような 痛みのなかで ひたすらに願う たったひとつ
かの岸が花に満ち ひかりに満ちていますように かのひとがせめても 安らかにいますように
だれを いま 憎み 怒り なにが いま この手にできるのか
わからないことに 苛立っても 忘れてはいけない この日のことだけは
かの岸が優しく甘い かおりに満ちていますように かのひとがせめても 微笑んでいますように
もう二度とこの記憶が なぞられませんように かの岸のかのひとと ゆびきりできますように
なんにもない なんにもない だれにも会わない 一日
なんでもない なんでもない 一言に傷ついてた日々
さよならは まだ言えそうにないけど しばらくは
なんでもない なんにもない 一日がきれいすぎて
誰でもない 誰にも似ない 自分がここにいて
春はかなり 近くにあると 思う自分がいて
なんにもない なんにもない 時間が 過ぎてゆく
昼と夜のあいだに 朝と夜のあいだに 風が吹く
季節のあいだに ひとのこころのなかに ひととひとのあいだに 風が吹く
僕は立ち尽くし 風に吹かれている 揺られている このささやかな魂
凪のない海辺に 僕は生きている これからも
| 2001年06月06日(水) |
Dear Friend |
いくつもの手紙交わしたね いくつもの涙拭ってくれたね ありがとう あなたが 居てくれてよかった ただあなたがここに居てくれて 本当によかった
あなたと出逢い過ごした あの街を出て遠く 東京の人込みかきわけて わたしは生きているよ
でもね あなたと過ごした あの時間 あの手紙 大事にしまってあるんだ いつまでも古びない思い出
そして あなたは あの頃手紙のなか 一生懸命にそしてあなたらしく あたたかな恋をしてたね
ふふふ
ねえ 今日のあなたの笑顔は あの日から続いていたのかな きらきらひかる 幸せをふりまいて 泣きたいくらいきれいだよ
少しさみしいよ なんて 言ったら笑われるかな でも友情は男の専売特許じゃないよね これからも よろしくね
おめでとう あなたの幸せに あの頃の制服の少女たちが みんな 幸せ分けてもらった だから幸せになるね
あなたは 今までも これからもずっと 大切なたいせつなひと
ごめんね あのワイングラス 割ってしまったの ふたりで暮らし始めたとき あなたが持ってきた あのひとからの贈り物 趣味のいい素敵なペアグラス
もしかしたら わざとだったかもしれない
はじめて買ってみた 100円だけ当たった
わたしのくじ運は あなたで 使い果たしてしまったかな それならそれもいいかな
アパートの入り口に なにともなく咲いていた その名を誰も知らない
けれど
こころに雲がかかり 泣き出しそうな夜にも やわらかく甘いその香に そっと抱きしめられて
きょうも部屋を出る 満員電車に揺られ
月が傾く頃 ひとり家路に着けば 花はまだそこにある なにともなく
「君をうけとめる器が無い」 一行きりのメールに あなたの疲れた肩が見える
愛とか恋よりも いまは重いなにかに 脚をひきずるあなたの背中に そっと手を添えて
離れることが想いの証なら 遠くからどうか 見守ること 許して
そばに居ることを 望んでくれるなら あなたの荷物をその手から外して あなたの痛みをわたしのなかに どうか注ぎ込んで
器があるとか無いじゃなくて わたしがあなたをあいしてるということ これは揺ぎ無い事実なの 自分さえも 否定できない
だからもしもあなたが ひとときの安らぎだけを 欲しているなら それでもかまわない ここにわたしはいるよ ねえ
あなただけが強くなる理由はなくて 闘っているあなただからよけいつらくて そんなこともきっとあるよね だから わたしもっと毅然としてたいの
もしも器が溢れそうで あなたがつらいなら わたしは想いを溜める おおきなダムになるね
そうしてふたりでこころを潤す 大切な水をそそぎあって いつかなにかを育ててゆける やわらかな土になりたい
水はここにいつもあるよ あなたのためにここにあるよ
さよならを告げたとき 「俺の荷物は 全部捨てていいよ」 つぶやくように貴方が言った 泣きながら私 そのとおりにした
好きなのに 好きだけど 好きだけじゃ上手くいかない 一緒に暮らすつもりで借りた 2DKひとりじゃ広すぎる
そして時間は流れて あの頃友だちだった彼から聞いたよ 「あいつ今彼女がいるよ」
よかった 幸せなんだね あのときふたり流した涙 一年経ってあなたのもとに 花が咲いた
嬉しいと思うその半面で なんだか胸が痛い ひとりぼっちの自分がいる わがまますぎるって知ってる
捨てきれなかったたったひとつ あなたの茶色のセーター だぶだぶでワンピースみたい 素肌に着てみた まだあなたの においがした すこし泣いた
誰が反対しても あなたと一緒に暮らしたかった あの季節を通って あたらしい春が来る
そろそろ歩き出さなくちゃ そっとセーターを脱いだ 丁寧に たたんだ
最後の キスをした 茶色のセーター
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