人間が吹き飛ばされるほどのすごい台風・・・・・ 自然の力のすさまじさと、それに対する人間の無力さ。 映画にはよく「パニックもの」として描かれる天変地異が、 小説なのに真に迫っているのは、ただ自然の力の描写のうまさ だけではあるまい。 人間が危機的状況下に置かれたときに、いったいどういう 行動を取るのか? 人間の外側をはぎおとした原始的な感情の部分「ジコチュウ」 がプラス、マイナスと微妙に変化しながら登場人物たちに現れる。 (もちろんずーっとマイナスな嫌あなヤツもいる;^^) 若竹さんのかく登場人物たちはいつもどこか素(す)を持っていて、 それがそれぞれ大きさは違うにしても暗く影を落としているのが リアルだ。 それはいつもラストにも微妙に影響する。
今はまだ8月だが、来月は台風どうだろう? 今までもけっこう当たり年なような気がするが・・・・・
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2002年08月24日(土) |
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