Mental illness 
蘭丸

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■ Lepidoptera

きらきらと
貴方が零していった
光の欠片を、浴びて
少し、綺麗になれた、気がして

どうして行ってしまうのか、なんて
どこに飛んで行くのか、なんて
聞いても……


きらきらと
まるで

「私はここにいたんだよ」

って、教えるみたいに


その欠片を浴びて
少し、清らかになれた
そんな、気がして
理由なんてどうでもよくて
ただ、私も一緒に
飛んでいきたくて
体中に、光を、浴びて
ただ、あなたを
追い掛けたくて


そんな、気がしてた、あの頃。


2002年10月23日(水)

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■ 慣れてしまった

臆病に差し出した手を
乱暴にふりほどかれる

そんなことに、慣れてしまって。

背中ごしに盗み見る
丸まった背中に
どうしようもない距離を感じる

そんなことに、慣れてしまって。

少しずつ離れていく距離を
仕方ないと諦めて
身体のずっと、奥の方から
私の、すべてをかけて
あなたが欲しいと
求めることも
もう、なくなってしまって。

さらさらと落ちていく
砂時計の、砂の色みたいに
凶暴な程
鮮明で、柔らかくて
やり場のないあなたへの想いは
私をどんどん呑み込んでいく。

二人の部屋に降る闇は
独りではどうにも、寂しすぎて
閉じ込めていた私の孤独を
呼び覚ましてしまう程
静かで
とても静かで



そんなことに、慣れてしまって…



2002年10月17日(木)

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■ ボーイズ・ロス 症候群

自分に無いものを求めているのか
それともただの欲望なのか

逞しい腕と
深い声と
大きな身体
美しく伸びた
筋肉質な四肢

包み込まれるように
抱き締められたい
ときには
凶暴に求められたい

欲望剥き出しの
火照る身体を
私に委ねて

優しく愛撫されたい
四六時中愛されていたい
あなたがいないと
生きてる意味さえ分からない

自分に無いものを求めていて
それはただの欲望で
ただの欲望だからこそ
貪るように
私を抱いて


今夜も。

2002年10月14日(月)

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■ だから歌うの

私ではない誰かのフリをして
さも当然のように芝居をして
変身願望なんて
誰にでもあるものよ。
特別だとは思わないけど
私の場合
素敵に変わりたいというよりかは
今の自分から逃げ出したい一心だった
誰かのつもりになれば
私を直視しなくてもいいし
誰かのつもりで歌えば
其処に在るのは私じゃなく
私はただの媒体として在ればいいから

「プロになりたいです」

なんて言えるわけないじゃない
私のは自己表現じゃない
現実逃避だもの
真剣にやらなくちゃ
自分が見えてしまうから
逃げたい時に逃げてただけ
それでもいいでしょ
夢を持たない人間はダメだって
あなたに強要される筋合いはない
しあわせにいきていきたいの、
それだって立派な夢じゃない
あなたといきていきたいの、
そう言ったら怒ったのはあなたじゃない
逃げたいの
自分を見たくないの
だから歌うの
それでもいいでしょ
自分を守る術なんだから
あなたに理解してもらわなくてもいい
だから歌うの
それでもいいでしょ。




2002年10月11日(金)

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■ 君の元へ

もっと僕に 力があれば
君の元へ 行けたのに
もっと僕が 我慢できれば
君の元へ 行けたのに
もっと僕が もっと僕が
もっと僕に才能があったら
諦めることなんて なかったのに
夢を見続けて
君の元へと
辿り着けたかもしれないのに
なくしてしまったものを恐れて
其処へ行く勇気もない僕に
君は凛とした背中を向けて
もっと ずっと
僕なんか到底手の届かない場所へ

君が輝いて見えるから
余計僕は踏み出せないんだ
劣等感というには余りにも幼い嫉妬心だよ
もっと僕が強く 強くなったら
もう一度君の元へ
歩き出そうとしてみるよ
輝き続ける、君の元へ。


2002年10月09日(水)

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■ 抜け殻

少しずつ 大人になって
少しずつ 壊れていって

そうやって 僕達は
抜け殻になっていくんだ

2002年10月07日(月)

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■ 欲求

欲しい物は欲しい
何としてでも

そうやって生きてきた

強引にでも手にいれる
そういう気持ちが
私をここまで支えてきた

時にはその姿勢が
他人よりも、評価されたりした

疑問を感じる時もある

自分が間違っている

そう感じる時もある


でも、欲しい物は欲しい。
この手に掴まないと気がすまない。
奥底から沸き上がる欲求は
今日も私を、支えている。

2002年10月03日(木)
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