Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
英王立造幣局トラファルガー記念硬貨をこの連休に日本橋で
英国王立造幣局では、トラファルガー海戦200周年を記念して記念硬貨を発行しています。 「この記念硬貨がこのゴールデンウィーク中に日本国内(東京)でも入手できる」という情報をいただきました。 Tさん>ありがとうございました。
>トラファルガー海戦200周年を記念して >英国王立造幣局(British Royal Mint)から記念硬貨が出ます。 >5ポンド貨が2種類で、 >1つは戦闘中のビクトリー号を描いたもの(帆船2隻とTRAFALGARの文字)、 >もう1つは正装のネルソンの肖像(胸から上)にHORATIO NELSONの文字です。 >表面はどちらももちろん女王像です。
4月29日〜5月1日まで東京日本橋で開催される国際コイン・コンヴェンションにて 英国造幣局のスタンドで買えるそうです。
国際コイン・コンヴェンション 主催: 日本貨幣商協同組合 場所:ロイヤルパ−クホテル(東京都中央区蛎殻町2−1−1) 地下鉄半蔵門線水天宮前駅下車 日時:2005年4月29日〜5月1日 午前10時(29日10時半)から午後6時 このイベントに関する。造幣局(日本)のホームページはこちら。
コインの写真は英国造幣局のホームページで見ることができます。 The Trafalgar £5 すでに金貨は売り切れ(sold out)になっていますから、日本に来るのは銀貨のみでしょう。 このホームページでは他に、記念フィギュア、砂時計、カフスボタンなども出ていますが、ここまで日本に来るかどうかはわかりません。
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ふたたびお休みのお知らせです。 明日4月29日〜5月1日まで、管理人は近場に遠出(?)しますので、更新ができません。 あしからずご了承くださいませ。
皆様も楽しい連休をおすごしくださいますよう。
2005年04月28日(木)
[Sea Britain 2005] ある軍医の七つ道具の話
英国海軍の掃海艇HMS Dulvertonは、トラファルガー海戦にて使用された医療器具を輸送すべく、スコットランド・クライド湾を出航し、現在ポーツマスへと向かっている。 医療器具はポーツマスで一旦、ビクトリー号(HMS Victory)に里帰りするが、最終的にはグリニッチの国立海事博物館に送られ、特別に展示公開される。
この医療器具は、トラファルガー海戦当時にビクトリー号に乗艦していた軍医William Beattyのものであり、海戦時に致命傷を負ったネルソン提督の治療にも用いられた。 Beattyは後にグリニッチ病院の内科医となり、1831年にナイトの称号を下賜されSir William Beattyとなった。 これらの器具は長らく、グラスゴーのRoyal College of Physician and Surgeonに保管されてきたが、トラファルガー200周年を機に国立海事博物館で、7月7日から11月13日まで公開展示されることとなった。 器具とは、メス、鉗子、止血帯、探り針、冠状鋸など軍医の七つ道具である。
ということで、マチュリン先生が当時使用していた器具の本物をご覧になりたい方は、期間中にグリニッチの国立海事博物館にいらっしゃってください。
このニュース、それだけと言ってしまえばそれだけなんですが、結構いろいろなことが読みとれて面白い。
まず、ビクトリー号の軍医だったBeattyは、この記事によると外科医ではなくって内科医なんですね。 オブライアンのシリーズをお読みになった方ならご存じでしょうけれど、内科医が軍医を務めているのはかなり珍しい。全くいないわけではないのですが、確か艦隊に何人とかいう少数だった筈。
またこのBeattyは最終的にSirの称号を賜ることになるわけですが、いったい何の功績で叙勲されたのでしょう? 陸上の病院勤務になってからの功績か? それとも軍歴の中で軍医でも叙勲されるようなことがあったのか?
もう一つ、へぇぇと思ったのは、実はこのプレスレリースにあたって、現在の英国海軍の軍医士官がコメントを寄せているのですが、この方がSurgeon Rear Admiral(軍医少将)でCBE(上級勲爵士)なのです。 今は軍医もここまで出世して叙勲されるのですね。 200年前の軍医の立場の低さを考えると、隔世の感があります。
しかし、いくら歴史的に貴重なものとはいえ、医療器具の運搬にわざわざ軍艦一隻というのは芝居がかかりすぎているような…、一旦ビクトリー号に里帰りした器具をポーツマスからグリニッチまで運ぶのはHMS Illustriousだそうですけれども。 そこまで大仰にしなくても…と思うのは私だけでしょうか?
この記事の原文はこちら。
2005年04月24日(日)
[Sea Britain 2005] あるマスター・アンド・コマンダーの話
1798年8月のナイル海戦から200年を経て、エジプトの、とある小島で戦死した英国海軍と海兵隊の将兵が、4月18日、エジプト・アレキサンドリアの英および英連邦諸国戦死者墓地に栄誉礼とともに葬られた。
彼らは、テュリン大学のエジプト史研究チームによるここ3年間の発掘により、発見されたものである。 埋葬に際しては指揮官(マスター・アンド・コマンダー)であったジェームズ・ラッセルの子孫が英国からやって来て立ち会った。
というニュースが「Sea Britain 2005」のプレスレリースに載り、アメリカのオブライアン掲示板でも話題になっていました。 彼らはネルソン艦隊の一翼としてナイルの海戦にかかわっていたようですが、通常、フリゲート以下の中型・小型艦艇は海戦そのものには参加しない筈なので、果たしてこのマスター・アンド・コマンダーの任務が何であったのか?気になるところです。 (ちょっと、オークショットのナイルの話を思い出しません? またはビサンテ沖のラミジのカスリン号の話とか?)
テュリン大学の発掘の模様は、BBCのドキュメンター番組になったとのことですので、気長に待っているとそのうちいつか、デジタルハイビジョンの「BBC地球伝説」で放映があるのかもしれません。
この記事の原文はこちら。
2005年04月23日(土)
リコンファーム(または世間さまに遅れないためのメモ)
リコンファーム、又は世間さまに遅れないためのメモ。
スターチャンネル放送予定 4月23日(土)21:00〜23:30「マスター・アンド・コマンダー」
WOWOW放映予定 「マスター・アンド・コマンダー」 4月24日(日)10:50〜吹替版、20:00〜字幕版(5.1サラウンド)
ついでにおすすめ 4月24日(日)15:10〜「サハラに舞う羽根」 19世紀末の英国とスーダンを舞台にした陸軍の赤海老さんの映画。
また、4月20日に早川書房から、海洋小説の新シリーズが発売になっています。
「ドーバーの伏兵」〈気弱な海尉ジェラルドの冒険〉 エドウィン・トーマス/高津幸枝訳 ハヤカワ文庫NV 意外と分厚いです+地味な表紙。海尉の制服が目印。
さらに、オーブリー&マチュリン5巻は5月上旬発売です。 早川書房の5月上旬というのは、通常、5月10日のことと思われます。 ま、いずれにせよ今年のカレンダーでは8日までゴールデンウィークですから、9日以前は期待出来ない可能性が強いと。
5月上旬(10日?) 「囚人護送艦、流刑大陸へ(上・下)」 パトリック・オブライアン/大森洋子役 ハヤカワ文庫NV
…などと掲示しながら、私は世間さまに遅れまくっております。 ケーブル、有料テレビは見られないので、今週末の映画は無縁のお話し、「ドーバーの伏兵」もまだ購入しておりません。 おそらくこの本(1806年の英国ドーバー)に行くのは、来週末になるでしょう。 私はいま現在まだ、1945年の南太平洋ウェーク島沖に伊507とともにおります。 これから「終戦のローレライ」�鹸�にかかるところです。
これを読み終わったら映画に行こうなどと言っても、もはや上映館は残り少なくなっているというのに。 唯一の休みを奈良・京都に使ったことは後悔していませんが、「アヴィエイター」はもうあきらめでしょうか? 「インファナル・アフェア」も見に行きたいのに。 あ、ひょっとして明日からポール・ベタニーの「ウィンブルドン」公開?しまった!前売り券! どうしてこう4月になっても忙しいの(泣)。
もう皆さん私を置いてさっさと行ってください、という感じです。あぁいけない、ちょっとすねてますね。
ともあれ、千里の道も一歩から…でしたっけ?とりあえずまず目前の伊507を見届けて、それから空き時間を見つけて最善の努力をしたいと考えております。 つまりは出たとこ勝負ということです。 やれやれ。
2005年04月22日(金)
20日(水)WOWOWで「黒船」放映
今週の水曜日、WOWOWで「黒船」という古いアメリカ映画(1958年)の放映があります。 原題は「The Barbarian And Geisha」。いったいどういう話し??? 芸者…ねぇ、蝶々夫人ではないのだとしたら、黒船、下田…というと唐人お吉と来るけれども。 ちょっと調べてみました。どうやら、お吉で当たりのようですよ。
「黒船」 ストーリー・解説 スタッフ・キャスト詳細
スタッフを見ると製作補佐、台本監修、美術に日本人が入っていますから、これは結構しっかりしたものが出来ているかも。 1958年(昭和33年)という製作年を考えると、かなり頑張っているような。日本ロケもあったようですし。 主演ジョン・ウェインだそうです。ウェインが日本に映画ロケに来ていたとは知りませんでした。 私がわかるのは山村聡くらいですが、下田奉行役だそうです。
4月20日(水)18:00〜19:50 WOWOW「黒船」
ごらんになれる方は是非。
Kさん>情報ありがとうございました。 かなり前に教えていただいていたのに諸事情で更新できず、前日情報になってしまい申し訳ありません。
2005年04月19日(火)
[Sea Britain 2005]水路測量部トラファルガー海図、英国海事博物館ガイドブック
しばらく前に、英国陸地測量部が「トラファルガー地図」を発行するというニュースをお伝えしましたが、もちろん水路測量部も負けて(?)いません。
英国水路測量部(UKHO:United Kingdom Hydrographic Office)は、トラファルガー200周年を記念した海図を発行しました。 どのような地図かはこちら。 ニュースの詳細についてはこちら。 入手希望の方はUKHOのウェブサイト: www.ukho.gov.uk/seabritain へとあります。 こちらからUKHOへは直リンクを貼りませんが、ニュース詳細サイトからはリンクがありますのでご利用ください。
海図は地図と異なり一般書店での入手が難しいかもしれません。 英国では港町に行くとたいてい一件は海洋書の専門店があり、そこでは海図がそろっているのですが。
今ひとつのお知らせはガイドブックの出版です。「Maritime Britain」という英国の海事博物館、歴史的船舶、海岸景勝地のガイドブックが5月に発売になるというもの。 著者はPaul Heineym、出版社はAdlard Coles Nauticalで1冊12.99ポンド。 このニュースの詳細はこちら。
これは大変ありがたいガイドブックだと思います。 英国って有名な景勝地以外はガイドブックが無いんですよね。ガイドブックなんてどの国にも各地方詳細なものがあると信じて行ってみたら…、英国では湖水地方とかコッツウォルズ、コーンウォールやスコットランドなど一部の有名な景勝地以外は全くガイドブックがなくて…。 今はインターネットで各地方の観光局のHPを当たれますが、その昔はこれで大変苦労しました。 海関係だけでも一冊ガイドブックがまとまってくれたら、こんな嬉しいことはありません。
2005年04月17日(日)
中間報告:「終戦のローレライ」
【未読注意】今回は物語の展開に関するねたバレはありません。ただしこれを読むと、ある程度の先入観をもたれる可能性はあります。各人のご判断で先におすすみください。
先週からやっと、福井晴敏「終戦のローレライ」を読み始めました。今やっと半分(�挟�読了)まで来たところです。 読み終わったら映画に行こうと…大幅に世間さまに遅れているのは承知、でも現状これが精一杯のペースなので。
本当は小説を最後まで読み終わってから感想をまとめようと思っていたのですが、それだと何やら大変な量になりそうで、とりあえず現時点で考えていることを一回まとめておこうかと思いました。 この本、何というか、本を閉じて考えてしまうことが多くてね、ぜんぜん読み進まないのですよ。 1巻で通常の海洋小説1冊分という厚さもですが、これまで親しんできた海外の海洋小説と引き比べていろいろ考えこんでしまいまして。
私は、いわゆる戦記シュミレーション小説というものを全く読まないので、日本人作家による第二次大戦を舞台にした海洋小説を読むのはこれが初めてです。 吉田満「戦艦大和ノ最期」を初めとする記録文学は学校の課題として読みましたし、アリステア・マクリーン「シンガポール脱出」(ハヤカワ文庫NV)などの英国側から見た日本軍がらみの海洋小説は手にしたことがあるのですが。 同じ第二次大戦ものでもスパイ小説の場合(佐々木譲作品など)は、欧米人作家による翻訳ものとの間にあまり大差は無いように思われます。が、海洋小説の場合は、読み慣れた英国作品とこれとはかなり肌合いが違って、1ページ繰るたびに「あぁここが違う、あそこが違う」と考えて、手が止まってしまうんです。
艦内のみならず、陸上の司令部にも視点となる多数の主人公格がいて、物語が進行していく、というスタイルは、ダグラス・リーマンの海洋小説ではおなじみですし、敵方の視点はパトリック・ロビンソンの現代もの(角川文庫「ニミッツ・クラス」など)にも見られます。 しかし、これほどはっきり敵の顔が見えてしまう海洋小説というのは初めてでした。 パトリック・ロビンソンの描く敵方は、あくまでステレオ・タイプの悪役テロリストで、人間臭さはありません。 ところが「終戦のローレライ」に登場する敵艦のアメリカ人たちは、実に人間臭く、どこにでもいそうな良いキャラクターなのです(《ボーンフィッシュ》のチーフがいいですよね)。
これはある意味で読者にとって辛いことです。 敵味方とも共感できる良いキャラクターたちが、実は殺し合いをしていて、互いの良さを知らぬままに、一方は他方の命を確実に奪っていく。 読者は何もできぬまま、目の前で繰り広げられる殺し合いを見続けるしかない。
でも、少なくとも私にとっては、こういう体験は初めてのことではありません。むかし…高校生の時に、TVを見ていて同じような経験をしたことが…。 作者福井氏自身も、その影響を認める「機動戦士ガンダム」(1979年)です。 でも実はこれ、小説としてはかなり特異な描き方ではないでしょうか。
また今さら何言ってるんだ!…とおっしゃいますか? そうですね、私は昨年12月まで海洋小説とガンダムの関係に気づかなかった人ですものね。 もう一つお断りしておきますと、私は昔のガンダムと今のガンダム(SEED)は見ているのですが、間が抜けているので、ローレライの映画をご覧になった方が必ず言及される「エヴァンゲリオン」を見ておりません…ので、何か抜けている観点があるかもしれませんがご容赦ください。
さて話戻って、私が考えこんでしまったのは、日本の特殊性でした。 私はハリウッドに多い、勧善懲悪の戦争映画にどうしても抵抗がありました。マクリーンやヒギンズなど英国人小説家の手による複雑な価値観を内包した原作小説が、白黒のはっきりしたハリウッド映画になってしまうことが許せなかった。 そういう私の価値観は、ひょっとして十代にガンダムなどを見て育ってきてしまったことに影響されているのでしょうか? これはガンダムに限らず、考えてみれば70年代当時の日本の子供むけ番組は複雑な価値観のものが多かったように思います(キカイダーとか)。 でもそれは、当時の番組制作者たちの世代に「単純な勧善懲悪は良くない」という共通認識があったから、私たちが子供だった70年代はまだ戦争の記憶が色濃く残っていた時代だったからなのでしょう。 それが、このような作品を生み出す日本の特殊性だと。
またこれは、英国の原作小説の複雑な価値観と、映画化されたハリウッド作品の白黒はっきりした価値観との違いでもありますね。 社会に深く浸透した戦争の傷跡のようなもの。 アメリカでは、実際に戦場に出た兵役経験者しか戦争の記憶がありませんが、ヨーロッパやアジア(中国、韓国、東南アジア、南太平洋を含めて)には殆どの国民に記憶があり、どの家庭でも両親、祖父母など身近な誰かに多かれ少なかれ戦争体験がある。
もっとも同じ悲惨な経験があると言っても、まず攻め込まれ防戦に立ち上がって戦い続け最終的には戦勝国となった英国と、戦いを仕掛け最終的に敗戦国となった日本には決定的な違いがあります。 「終戦のローレライ」を読んでいて気づいた第二の点はこれに関係するものと思われます。
ローレライの主人公たちは、みな深い悩みの中にいます。若い折笠から艦長の絹見まで、誰もが自分の生きる意味、戦う意味について深く悩んでいる。 これは当時としては当たり前のことだったろうと思います。「聞けわだつみの声」には多くの悩みの声が残されており、吉田満も大和の士官次室で激論があったと記しています。 でも、だとすると、逆に英国の海洋小説が不思議に思えるのですね。 英国人たちも「戦争の中、人間はなぜここまで残酷になれるのか?」「人々の心がここまで荒れてしまった世界は、たとえ戦争が終わったとして果たして元に戻るのか?」といった事については深く悩んでいるのですが、戦いの意味や生きる目的については彼らには比較的迷いがない。 以前にご紹介したレイナーやモンセラットを挙げるまでもなく、英国海洋小説作家は実際の従軍経験をもつ方が多いですから、実状は描かれた通りだと考えてよいでしょう。
これはたぶん、ダグラス・リーマンの海洋小説で読んだと思うのですが(どの作品かはっきり思い出せません。ごめんなさい)、主人公の海軍士官が恋人の婦人部隊隊員に言うセリフにこんな内容のものがありました。 「僕たちは自分たちの生まれる時代を選べない。だからこの時代に生まれてしまった以上、今できる精一杯のことをして生きていくしかないんだ」 否応なく攻め込まれた側の国としては、そうやって生きていくしかなかったのでしょう。 だから彼らの迷いは少ないのだと思います。 同じ英国人作家の手による第二次大戦小説でも、ドイツ人が主人公になると途端に深く悩み出すことから考えて、そこがやはり仕掛けて失敗して犠牲を出して終わった国と、攻め込まれて犠牲を出しながらも撃退した国の違いなのだろうと。
私は「戦争を知らない子供たち」という唄が流行したフォーク世代より一つ下の世代になるのですが、この世代でも小説を書けば福井氏のような形になり、アニメを作ればやはり主人公たちが戦うことに苦悩し、勧善懲悪の戦争映画は居心地が悪いと感じる。 60年という時間がたっても社会の傷跡は残る。中国や韓国でデモ騒ぎが起きるのも無理ないことなのかもしれないと思う今日このごろです。若い人たちはそのように教育された…と言っても、やはり火の無いところには煙は立たない。消せぬ火種は社会の底に残っているのだから。
ドイツとポーランドがやっているように、日本も隣国と「共通教科書」を作る話し合いを持てればいいのに。
2005年04月16日(土)
ホーンブロワー・ファンのイベント「HUK2005」
ホーンブロワー・ファンの方にお知らせです。 今年の10月21日〜23日、英国ポーツマスで、ホーンブロワー・ファンによるコンベンション(イベント集会)「HUK2005}が開催されます。
この情報は、Blancaさんのホーンブロワーサイト「順風満帆」の掲示板に寄せられたアメリカのファンの方の書き込みから得たものです。 Blancaさんのご了承をいただいて、こちらでも広めさせていただこうと思います。Blancaさん>転載させていただきありがとうございました。
「HUK2005」は、ホーンブロワー・ファンの手によるファンのための非営利イベントです。ファンが10月21〜23日にポーツマスに集い、ホーンブロワー・シリーズを中心にトラファルガー海戦など当時を語ろう、というものです。 詳細は下記サイト(英語です)。 http://www.huk2005.co.uk/index2.htm
コンベンションの内容は、 ・A&Eホーンブロワー・シリーズ(TV)鑑賞 ・ビクトリー号ほかポーツマス海軍博物館関連施設見学 ・ファンフィクション・フォーラム ・ロープワーク講座(水兵の必須課目、各種ロープの結び方教室) ・シップビスケット攻略講座 ・シップビスケットお料理コンテスト(いかに美味しく食すか) ・仮装正餐会(Costume Dinner)
コンベンションには参加申し込み(Registration)が必要です。 上記HPから申込みができます。 参加費用は75ポンド(15,000円強)。この他に日本からの場合は往復の航空券、現地宿泊が必要となります。宿泊は協賛ホテルがあるようですが、手配は参加者個人が別途各自で行います。
英、米、カナダ、オーストラリアなど英語を母国語とする方主体なので、使用言語は英語のみとなりそうですが、ドイツやベルギーなど英語が外国語となる国からの参加者もあるようです。
仮装正餐会とありますが、基本的には海関係、もしくは1800年当時のコスチュームということらしく、海賊や船のネコ、ネズミは可ということですが、いったいどんなことになるのでしょう? でもねぇ、当時のイギリスの貴婦人はコルセットあり、ではありませんでしたっけ?(革命以降のフランスでは無しなのですけれどもね…とラミジの「悪魔島」に書いてありました) ということは女性は正装してしまったらせっかくのディナーが食せない…って、そういう話ではないですね。
このコンベンションにあわせて、参加者によるファンジン、CDの製作も行われるとか。 詩、小説、ノンフィクション、絵画、漫画などを募集しています。 ただし、何らかのレーティング制限(成人指定など)が必要となる作品は不可とのこと。
こちらもちょっと興味があるのですが、この本だけ海外通販してください…ということが果たして可能か? ファンの手による出版物ということであれば、M&Cにも「The Port Wine Sea」(16巻Wine Dark Seaのもじり)という本があるのですが、私はまだ11巻以降を読んでいないので、ちょっと手が出しずらくて。 でもホーンブロワーなら最後まで読んでますから、何が来ても大丈夫かと。
私は、今年の秋までには一度、英国に行くつもりですが、ただ仕事の関係上、10月20日の夜までは日本にいなければならないので、21日に英国に行くのはムリですわ。 どなたか参加される方がありましたら、レポート拝見したいものだと思っております。
2005年04月15日(金)
櫻土産(海事情報外:海や船とは無関係の話題です)
【海事情報外】海洋小説や帆船とは全く関係のない話題です。
海事情報とは全く関係の無い話題…ということで「海事情報外」なのですが、何かもう少し良い言い回しは無いものでしょうかね? 米国のパトリック・オブライアン・フォーラムではこのような話題はずれの書き込みには【no POB】(POB=P.オブライアンの話題にあらず)という断り書きがつくのですが、英語の方が短くて簡潔。
ともあれ、今回は全く海洋小説にも帆船にも無縁の話題です。 先週、更新をお休みして、月曜はお仕事もお休みして、櫻の奈良・京都に行ってきました。 最近は暖冬で櫻が早く、年度末残務の関係で4月中旬まで休みのとれない私に古都の櫻は無縁の世界だったのですが、幸いにも今年は3月寒くて、今週まで櫻がもってくれました。 こんなチャンス、この先また何年あるかわからないので、新幹線に飛び乗ってしまいました。
一年一度のチャンスですし、綺麗な写真もとれましたので、ちょっとページをお借りして紹介させてくださいまし。
談山神社と多武峰

談山神社 塔

《談山神社》JR近鉄 桜井駅より奈良交通バス多武峰・談山神社行きで25分。終点下車。 ここは中臣鎌足が中大兄皇子と蘇我氏を討つ相談をした山中の地…というわけで談山神社。大化改新発祥地ともいわれております。
聖林寺

《聖林寺》JR近鉄 桜井駅より奈良交通バス多武峰・談山神社行き10分、聖林寺下車。 桜井駅から談山神社へ行く途中。 国宝の十一面観音像で有名なお寺です。観音様には女性的なお顔立ちのものが多いですが、この十一面さまは中肉中背で凛々しいと言える男性的な観音様でしょう。 お堂に座して観音様を見上げていると、お像を囲むガラスケースに開かれた扉の外の景色…はらはら散る櫻の風情が映って、ちょうど観音様の裳裾に花びらがまとわりつく…ように見えるのが素敵でした。
當麻寺

《當麻寺》近鉄 当麻寺駅から徒歩10分。 大阪での待ち合わせにはちょっと時間に余裕があったので途中下車。 中将姫伝説と當麻曼陀羅で勇名なお寺です。地元の方には笑われるかもしれませんが、数年に一度しかこの地を訪れない私に、お寺の背後にそびえる二上山は、やはり聖なる山と映るのでした。
春日大社

《春日大社》奈良公園内。 ここから月曜日、早起きして奈良公園をお散歩。素朴な馬酔木も風情のある飛火野でした。
醍醐寺

《醍醐寺》市営地下鉄東西線 醍醐駅から徒歩10分。 秀吉の醍醐の花見で有名な醍醐寺。古来から有名な櫻名所だけあって、人、人、人。 この写真、実は柵の最前列で望遠をきかせて撮りました。見事に人混みカットに成功。まさか撮影者の背後をどやどや団体さんが歩いていたとは思うまい。 三宝院の庭園は、やはり人の少ない季節にじっくり座って味わうべきものでしょう。
仁和寺

仁和寺 左近の櫻

《仁和寺》京都駅より市バス26番山越行きで45分。または嵐電 御室駅下車すぐ。 御室櫻という遅咲きの櫻の名所ですが、やはり開花にはちょっと早かった。でも境内のソメイヨシノとミヤマツツジは綺麗でした。 ここは御室御所とも呼ばれる皇室ゆかりのお寺、勅使門から白書院、黒書院にかけての高雅な品格は独特で、このあたりはやはり江戸っ子には逆立ちしても叶わない伝統の積み重ねだなぁと思います。
2005年04月14日(木)
Apr.フールと上陸休暇(お休み)のお知らせ
ラッセル・クロウがサンディエゴ博物館のサプライズ号を買収、同艦はナイトクラブとして営業されることになった。
こんなニュースが今年のエイプリル・フールに、アメリカのネットに出回っていたようです。 仕掛けたのはなんとローズ号記念財団。 財団のニュースページに米国時間の4月1日いっぱい掲示されていたらしいのですが…、 なにせ時差のある日本のこと、このニュースがラッセル・クロウのサイトまで伝わってきて、私がそれを知ったのは3日遅れの日本時間4月4日でした。
もちろんエイプリル・フールですから、信じてはいけません。 サプライズ号はサンディエゴ海事博物館で、規律正しく展示されていますよ〜。
さてここからは四月馬鹿ではなくて、真面目なおことわりです。 今週末(つまりは明日あさってですが)は、桜が満開のため、更新はありません。 管理人は明日、お花見に遠出をいたします。 上記エイプリルフールねたを除いては、急ぎのニュースもないので、明日は上陸休暇とさせてくださいまし。 よろしくお願いいたします。
2005年04月09日(土)
M&C、ボライソー 表紙画コレクション
オーブリー&マチュリン・シリーズの表紙絵を描いているジェフ・ハントの絵画について、以前にネット上から購入できるサイトをご紹介したことがありましたが(2003年11月27日)、このサイトとは別に、やはりハントや、その他の海洋画家の絵画、複製画を購入できるサイトが、米国のオブライアン・フォーラムで紹介されていました。
http://www.marineartists.co.uk/
Marine Artists. Co.UKという、ロンドンの画商のサイトで、テムズ川の屋形船にある画廊では、実際に絵画の販売も行っているようです。
以前ご紹介したサイトと異なり、ここではオブライアン全20巻のほぼ全ての表紙画を見ることができます。 HPのホームから、各画家のページにクリックで飛ぶ形になっていますが、 上から順に、
GEOFF HUNT - The Nelson Collection Gallery (ジェフ・ハント:ネルソン提督の逸話を題材にした連作)
GEOFF HUNT - The Patrick O'Brian Images Gallery (ジェフ・ハント:オブライアン表紙画ギャラリー)
STEVEN DEWS (ヨットを題材にした絵画で有名なSteven Dewsの作品)
GEOFFREY HUBAND - The Bolitho Collection Gallery (Geoffrey Hubandのボライソー・シリーズ表紙画ギャラリー)
JOHN MECRAY (アメリカの海洋画家John Mecrayの作品)
各画家の名前のところをクリックすると、各人のページに飛ぶことができます。 各ページの「VIEW GALLERY」ボタンをクリックすると、さらに多くの絵画を見ることができます。 このサイト、見るだけならお金はかかりません。
ジェフ・ハントの表紙画はハヤカワ文庫の美しい表紙絵になっていますが、悲しいことに一部がカットされています。ここではこの表紙絵の全体を見ることができます。
オーブリー&マチュリン・シリーズは、英国版米国版、ハヤカワ文庫版すべての表紙画が同じなので問題はないのですが、アレクサンダー・ケントのボライソー・シリーズの方は解説が必要でしょう。 ここで紹介されているGeoffrey Hubandはアメリカ版(McBooks版ペーパーバック)の表紙を描いている画家です。 イギリス版(ハイネマン社ハードカバー)では、17巻以降がHubandの表紙画になります。
ボライソー・シリーズの表紙画は、最初、クリス・メイジャーという海洋画家の手によるものでした。日本版(ハヤカワ文庫)1〜14巻は、英国版と同じこのメイジャーの表紙画になっています。 メイジャーが亡くなった後、英国版ではBrian Sweetが16巻の表紙画を担当しましたが、ハードカバー版の出版社がハッチンソン社からハイネマン社に移ったと同時に、17巻から表紙画はGeoffrey Hubandになり、今日に至っています。 日本版の表紙はメイジャー没後、15巻から野上隼夫氏に変わり、こちらも現在に至っています。
という意味ではこのGeoffrey Hubandコレクションは、日本では見られないHubandの表紙絵が見られる機会ということで、ファンにはお勧めです。 英国、日本版ともクリス・メイジャーが表紙を描いていた初期作品についても、Huband版の新しい作品を見ることができるので、二度美味しいとも言えます。 アメリカ版初期作品の表紙画を描き直さなければならなかったのは、版権の関係だそうです。
小説の表紙画というのは、その小説の該当シーンとは切っても切り離せないものです。 ゆえにオーブリー&マチュリンについては、私が読んでいる限りの1〜10巻の中でのコメントになりますが、一番印象深いのは5巻「Desolation Island」。 その理由は、けれども、ねたバレになるので5月末までお預け(ごめんなさい)、でも予告しておきますと、表紙に描かれているのは本編の中でもかなり印象的なシーンです。
ボライソー・シリーズの表紙画で言えば、実は今回のコレクションの中には無いのですが、一番印象深いのは20巻「Beyond the Reef:大暗礁の彼方」の表紙画。ハヤカワ文庫版で言うと315ページのシーンを絵にしていて涙ものです。
今回のコレクションで見ることの出来る絵ではやはり7巻「Passage to Mutiny:反逆の南太平洋」が思い入れで一つリードかもしれません。 この絵はレブ諸島(フィジー)の居留地の湾に停泊するテンペスト号ですよね。陸の居留地から見るとすぐそこに停泊しているように見えるのですが、居留地に熱病が発生して事態は一変します。TVドラマのホーンブロワー第2話と同じ状況になり、感染の可能性のあるものは陸に取り残され、沖に停泊する艦は隔離された安全地帯…呼べば届く位置にありながら、そこには天国と地獄があるという絵なんでございます、これは。
ドラマチックと言えばやはり、小説より事実でしょう。 ジェフ・ハントのネルソン・コレクションをクリックした次の画面に登場する海洋画「Vanguard in heavy weather off Toulon, 19 May 1798」にも逸話が隠されています。 1798年5月19日、フランス・ツーロン沖の地中海を航行していたネルソン提督の旗艦ヴァンガード号は強風に襲われ、フォアマスト等を損傷します。このままではコルシカ島に吹き寄せられ座礁してしまうため、僚艦のアレグザンダー号がヴァンガード号を曳航して暗礁から引き離そうとしましたが、天候は悪化、このままではアレグザンダー号も危険と判断したネルソンは、曳航索を切り離して自艦を救え!とアレグザンダー号のボール艦長に命じます。しかしボールは聞き入れません。ネルソンは波しぶきの中、脅迫したり罵倒したりして相手に言うことを聞かせようとしますが、ボールは断固として曳航索を切らず、危険な数時間を、2艦は結局何とか乗り切った…という話です。
海と空の美しさが魅力の海洋画ですが、やはり彩りを添えているのは描かれた船に乗っている人間たちのドラマのようです。
今回の更新に際してはUさんにお世話になりました。ありがとうございました。
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やっと時間ができたので、精神的リハビリも兼ねてまずは「サイドウェイ」を見に行ってきました。 アカデミー賞脚色賞受賞の逸品。 中年の坂にさしかかった二人のダメ男、大学時代にルームメイトだった二人が、人生の転機にカリフォルニアのワイナリーをまわる旅に出ます。 一人はついに身を固め結婚する決意をし、いま一人は離婚の傷心からいまだ立ち直っていない。 一人は陽気で女好き、いま一人はワインおたくでちょっと根暗で繊細。でも二人は親友。
私、オブライアンが男性読者にどうして人気があるのかわかるような気がしました。 この映画「サイドウェイ」の2人のダメ男には親近感と共感を感じる。 ジャックとスティーブンは、確かに勇敢で剣も銃も使えて格好いいところがあるから、それに隠れて女性の目から見ると意外と気付かないのですが、実はけっこうダメ男な部分があって…でも弥次さん喜多さんよろしく互いに上手くフォローしている。 男性読者はけっこう、このダメ部分に親近感を感じて読んでいるのかもしれない…と思ったのですが、いかが?
別れた妻を忘れられずズブズブと落ち込む親友に対して 「おまえ大丈夫か?クスリは?」 「大丈夫だ。ちゃんと精神安定剤を持ってきているよ」 …さすが現代アメリカ、こうなるのかーと思いましたね。精神安定剤というお守りがあれば、阿片チンキはいらないわね。
来週が結婚式だというのに、旅先でナンパしてしまいトラブルに巻き込まれる女好き。 おまえはもう、いい加減にしろ!と一度は怒って見捨てたものの、結局は見捨てられず、ののりしながらもフォローに走り回る親友。
駄目エピソードだけ見ていると、どっかで見たような気になるんですよね。
それはともかく、でもこれがアカデミー脚色賞というのはわかります。 人生にワインを重ねる…ワインってこんなにも深いものだとは思いませんでした。 どのワインを選ぶのか? 酒の好みには隠しようのない性格が現れ、またその時の心理状態が見事に現れてしまうのです。 もっとも、でもやっぱり大雑把でからっとしたカリフォルニアンよね…と思う部分はあり、同じ酒をテーマにフランス人や日本人が製作すれば、もっと繊細な映画にもなりえたかもしれないのですが、
公開は今週末までだと思いますけど、人生の味わいをテイスティングするには良い映画だと思います。 おすすめ。
2005年04月03日(日)
今週のWOWOW、もうひとつのお勧め
今週の木曜日7日にWOWOWで、「モンテ・クリスト伯」の放映があります。 4月7日(木)19:45〜「モンテ・クリスト伯」
この映画、以前の日記(2004年6月5日)でも一度触れましたが、ロケ地がマルタ島の聖アンジェロ砦(ジャックの時代に海軍司令部のあったところ)なので、M&C9巻とボライソー24、25巻の予習・復習に、ご覧になれる方はぜひご覧くださいませ。
「モンテ・クリスト伯」…つまりはアレクサンドル・デュマ「巌窟王」の映画化です。 原作ファンの方には「ちょっと…」の部分もあるのですが、 ホンモノの帆船は登場しますし、時代は1814年とあの時代ですし映像美または映像資料を見るつもりで、お気軽にどうぞ。
主人公のモンテ・クリスト伯ことエドモン・ダンテスに「パッション」のジム・カヴィーセル。 彼を陥れるモンデーゴに「L.A.コンフィデンシャル」のガイ・ピアース。ピアースは少年時代にフェンシング競技の経験があるとかで、最後のダンテスとの決闘(草原の廃墟で行われる)は映像的にも綺麗で一見の価値ありです。
モンデーゴの息子アルベルトを演じたヘンリー・カヴィル君には、ラミジ・シリーズのパオロ・オルシニ候補生のイメージがある!と、私はこの映画の公開当時に公言していたのですが、あれから3年以上がたってしまったから、もう彼もすっかり大人になってしまったでしょう。
さて問題の海軍司令部もとい聖アンジェロ砦ですが、ダンテスの無実を信じる婚約者のメルセデスが直訴におもむく先の、判事ヴォルフォールに執務室(背後に海の見える部屋)として登場します。 その他にも邸宅として砦内の各部屋がロケに使われているとのこと。
ナポレオン戦争当時に地中海の要衝だったマルタ島はM&C9巻の主要な舞台となります。 海軍司令部へはジャックは勿論のこと、ごくたまにスティーブンも呼び出されるのですが、一緒に行くぞとジャックが声かけてもホテルのスティーブンの部屋からは返事がなく、部屋係から鍵を借りて中に入ってみれば、
あ、突然ですが、次の一文のみ、ねたバレです。あまり重要なものではありませんが、一応ねたばれ警報を発令します。
【未読注意】ねたばれ警報発令***
耳栓をしたままぐっすり眠りこけていた軍医どの…とかいうエピソードがある筈です。 映画M&Cで砲撃訓練中にスティーブンが耳栓をして解剖をしていましたよね。 あれを見て「あぁこの耳栓ね、これなら呼ばれても目が覚めないのも当たり前ね」と私は9巻を思い出して笑っておりました。
***警報解除***
マルタ島は「グラディエイター」や「トロイ」のロケにも使われていましたね。 ダンテスがメルセデスに指輪を贈った場所は、アキレスが母である女神から忠告を受ける場所と同じところなんです(ブルー・グロットという海の綺麗な観光名所です)。 そういえば、このあいだ見たジェームズ・ダーシーの「Revelation」でも、ギリシアの島と言っていたところが実は「モンテ・クリスト伯」の流刑島(イフ島)と同じロケ地(マルタのコミノ島)でした。 どちらも特徴的な地形なので、一度マルタに行って実際に見ているとすぐにわかる…というかばれてしまいます。 マルタの観光局もニュージーランドのように、ロケ地ガイドブックを出せばいいのに、と思います。
2005年04月02日(土)
M&C、4月のWOWOW、ケーブル放映情報
4月になりました。 有料放送ではありますが、待望のM&Cテレビ放映が解禁となる月です。
まずはWOWOWの放映予定。 4月24日(日)10:50〜吹替版、20:00〜字幕版(5.1サラウンド) 「マスター・アンド・コマンダー」 この映画は本当に音が良いので、お勧めは5.1サラウンドになる字幕版。
また、4月はスターチャンネルでもM&Cの放映があると教えていただきました。 Pさん、ありがとうございます。
スターチャンネル放送予定 4月23日(土)21:00〜23:30「マスター・アンド・コマンダー」 4月30日(土)13:40〜16:00「マスター・アンド・コマンダー」
いずれも、放映は3週間先になりますので、上記の予定は変更の可能性があります。 直前に再度、ご確認ください。
と皆さまにはご紹介しながら、我が家はNHKBS以外には有料放送受信料を支払っていないので(BS-hiチューナーは持ってますけど)、いずれも見られません。 ケーブルは魅力的ではあるのですが、土日しか時間が自由にならずDVDのHDDに録画が蓄積している現状では、これ以上手を広げるのはムリですね。ケーブルはいずれ定年退職したら(…)考えることにしますわ。
とか言いながら、でもこの放映日の前後には、海洋モノ好き、英国好きには面白い映画が並んでいるのですよね。 い〜な〜(と指をくわえる)。
スターチャンネル 4月22日(金)早朝 5:30〜8:00「インドへの道」 英国植民地時代のインドを舞台にしたデイビット・リーン監督の重厚な人間ドラマ。 イギリス人インド人、異なる文化、支配者と被支配者、決して派手な映画ではありませんが、微妙な人間関係のすれ違いを巧みに描いた秀作。
同じくスターチャンネルの同日 4月22日(金)21:00〜23:30「パイレーツ・オブ・カリビアン」 4月22日(金)23:30〜25:30「カットスロート・アイランド」 夜9時から4時間半の海賊映画特集。「パイレーツ…」は今さら言うまでもないでしょう。 「カットストート…」は、これが赤字だったゆえに以後しばらく海賊映画が作れなくなった…という80年代終わり頃の娯楽アドベンチャーですが、主役ジーナ・デイビスの女海賊が格好よく、冒険アドベンチャーとして楽しめます。 痛快でテンポが良くて面白い、きちんと帆船使っちゃたから、制作費のかかりすぎで赤字映画になり後ろ指さされてしまいましたが、単なるアドベンチャー映画として見れば十分合格点に行く作品です。
スターチャンネル 4月23日(土)23:30〜「白い嵐」 M&Cを見終わったあと、そのままTVをつけっぱなしにしておくと「白い嵐」がご覧になれます(凄い…)。 感動作品でお勧めですが、M&C+白い嵐=5時間コースは、ヘヴィーな夜になりそうです。 真夜中にはすっかり消耗していることでしょう。
WOWOW 4月24日(日)15:10〜「サハラに舞う羽根」 M&C放映と同じ日に、吹替版と字幕版の間の時間帯に放映されます。 この日は19世紀イギリスのfar side of the world特集なのでしょうか? こちらは1884年のアフリカ・スーダンを舞台にした英国陸軍の話。 主人公ハリーはヒース・レッジャー。監督は「エリザベス」のシェカール・カプール
この映画については昔(2003年9月27日)の日記で感想を書きました。 このページからリンクを張らないのは、これが「未見注意」だからでして、ねたばれや先入観を気になさらない方はお読みください。
元になった原作の映画化…という点ではちょっと辛い点をつけましたが、当時の英国および最前線であるアフリカの再現という点では、映像的に見事だと思います。 ヒロインのエスネ(ケイト・ハドソン)をめぐって三角関係になる、ハリーの親友ジャック役ウェス・ベントレーが特に後半すばらしい。でもアフリカでのハリーとジャックの最初の再会は、原作通り(市場での再会)にやってほしかったな…と。
原作はA.E.W.メイスンのThe Four Feathers、創元推理文庫と角川文庫から「サハラに舞う羽根」の邦題で翻訳が出ています。 メイスンは映画「ネバーランド」の主人公になったジェームズ・バリーと同時代の作家で、バリーの親友だったのですが、知名度がいまひとつの為、先日公開の映画では友人役をコナン・ドイルにとられてしまいました。 自叙伝は残しておらず、「私の伝記は私の作品の中にある」というようなことを言っていたそうですが、英国冒険小説作家の例に漏れず、スパイ経験者だったようです。
1884年が舞台の「サハラに舞う羽根」が執筆されたのは1902年。日本で言えば明治34年ですか? 19世紀後半のの英国軍を描いた作品には、例えばフィリップ・マカッチェンの荒海の英雄ハーフハイド・シリーズ(ハヤカワ文庫NV)などがありますが、20世紀後半に書かれたハーフハイドと異なり、実際に19世紀末に生きたメイスンの原作には、同時代人にしか出せない時代の空気…もしくは品格があるように思います。 国は違うのですが、ハリーやジャックを見ていると「あぁ明治の男だなぁ」と思う。明治の男の気概と品位があるのです。
よろしければ是非、当日はこちらの映画も見てみてくださいませ。赤海老の陸軍さんですけど。
2005年04月01日(金)
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