独り立っていたはずだった。七つの連なりに飽々して。話すことなどなかった。温かい感情がともすると期待を。奥に隠して鍵をかけた玉虫を誰もが。陽の目に晒すと輝きは失せ値踏みされ。売る気など。存在する場所が価値を生み。殺風景なほかのところ?
不完全なオブジェクト達。朽ちる運命に祈ろう。世界は完璧で機能している。写実をあきらめて。
石を踏む。平均値。砦。もとの場所に置き去りにされてた。同じ感覚と錯覚。変哲のない名前に工夫をこらして。先へ行ったつもりが。気づけば熟れて種が。しづかに。もう時間がそこまで来ている。
なんとなく何気なく過ごしていて。たぶん暇を持てあましつつ。時間の揺れはとまる。
雲の切れ間を見せようと 走れぶ厚い雲の下 日暮れ前のあたらしい感情が
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