馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2003年06月30日(月) バリューな葛藤

たとえばマクドナルドに行ったとします。

深刻な空腹ではなく、小腹が空いたという程度ですね。
おやつ感覚でほんの少し何かつまめればそれで良い。
うん、良い。

店員さんは若い女の子。
こういうところで出会う店員にそろそろ年下が増えてくる。
学生バイト、大いに結構。

   ◆

先ほども行ったようにお腹はそれほど減っていないわけです。
チーズバーガー1つもあればたくさん。
彼女に「チーズーバーガー」と告げます。
…が、彼女は動かない。

おそらくその沈黙はものの一瞬であったはず。
まばたき1つできるくらいの。
が、その間に「あれ、ひょっとして聞こえてないのかなぁ?」
「『単品? それでいいの?』とか思ってるんじゃないか?」
みたいな深読みをして、「……セット…お願いします」といっている自分がいます。
情けないなあ。

こういう店での単品注文がどうにも苦手です。
このへん、も少し図太くなりたい。
なんか申し訳なく感じてしまう。

「ハンバーガーのみ!」
「ポテトはよろしいですか?」
「けっこう! いくら?」
みたいなことを言ってみたい。
男らしいなあ。
そうかなあ?

   ◆

セットにしてしまったので、数百円余計に支払い、ポテトとドリンクがつきます。
ドリンクはアイスコーヒーにしてもらいました。

稲葉はコーヒーはブラックでも飲みますし、砂糖・ミルクを入れても飲みます。
味にこだわりがあるわけじゃありません。
その日の気分しだいです。
今日は疲れてるから気分パッチリさせるためにブラックだな。

でも店員さん、親切にガムシロップとミルクをつけてくれました。
「ポテトはいかがですか?」は言ってくれなくても良いから「ミルクとガムシロお付けしますか?」は聞いてほしい。
中には聞いてくれる店員さんもいるんですけどね。
まぁ付けときゃ文句ないだろうって感じで、初めからミルクとかくれる人もいます。

せっかく用意してくれたものを「要らんわ!」と突き返すのもなんなので、ありがたく頂戴しました。
かといって捨てることもできなくて。
いや、今まで捨てていたんですが、それができなくなってます。

こないだお寿司の弁当のガリ(生姜)を作っている人の記事を読んだのですよ。
そこに「ガリはお寿司からみたら脇役だけど、頑張って作ってるんだから捨てないで食べて」みたいなことが書かれてて。
ガリとミルクは違うのだけれど、工場で作業服着てミルク作ってる人が浮かんできます。
もうミルクを捨てることができず、ガムシロップとともにコーヒーの中へ。

も少し図太くなりたいなあ。

   ◆

結局コーヒーもポテトも美味しく頂いたから良いのです。
この辺はカラッとしてます。
そんな自分が嫌いではない。

でもやっぱりポテトが多くて、少しもたれたお腹をさすりさすり。
そんな自分が嫌いではありませんが、小腹が立つのは確か。

小腹が空いたときに小腹が立ちました。
そんなおはなし。



2003年06月27日(金) 一部の人に悲しいニュース

ニュースを見ていたらひき逃げの話題が流れました。
これで逮捕されたのが武田晴信容疑者。
ふむ。

いや、だからなんだと思われるでしょう。
でも歴史好きには捨て置けない名前なんですよ「武田晴信」って。

戦国最強と謳われた武田騎馬隊、それを指揮した「甲斐の虎」武田信玄。
上杉謙信と川中島でドンパチやった戦国大名です。
若き日の徳川家康を蹴散らし、織田信長が本気で恐れた武将。

この武田信玄の本名が晴信なんですね。
信玄ってのは彼が出家してから名乗ったものなんです。

だから武田晴信容疑者逮捕っていう響きはすこし悲しかった。
英雄の名前持ちながら何してるんだよぉって感じで。
もちろん武田晴信さんでなくてもひき逃げなんてしちゃいけないんですが、今回のは悲しさにプラスアルファがありました。

こんなニュースはもうたくさんです。



2003年06月24日(火) 結婚式を作っていく人たち

ブライダルプランナーの学校の卒業式に参加してきました。
ここに通っていた友人の板倉殿の依頼を受け、思い出映像製作に携わっていました。
卒業式にはプロジェクター(映写機)操作と式の記録撮影で出席。

   ◆

ブライダル学校にふさわしく、模擬結婚式の形による卒業式。
卒業生代表2名が新郎新婦になって会場に現れます。
ヴェールを上げられたときの花嫁さん(の役)の嬉しそうな顔は良いですね。
やばいくらいにかわいいです。
カメラを持つ手に力が入ります。
今後の精進を立会人に誓って卒業証の授与。
さすがに誓いの口付けは無かったですね。

続いては披露宴スタイルでのちょっとしたパーティー。
ここで新婦役がチェンジ。
新郎はそのまま。
1日のうちに2人の嫁さんを手にしたようで少々羨ましい。

模擬とはいえ人前式も披露宴も、実際の会場でやったもんだから雰囲気は上々。
ドライアイスがモクモクとする螺旋階段をゆっくりと下りてくる新郎新婦は卒業式とは思えない綺麗な画でした。
バックにはピアノの生演奏。
ケーキ入刀ぉ〜。

稲葉にとってのメインである映写はプロジェクターがなぜか動かなくて一瞬焦りもしましたが、ほかの人には気づかれない範囲だったので、まあ良しとします。
岡山殿編集による映像はとても評判よく迎えられました。

   ◆

立食パーティー形式です。
しばしのご歓談では半年間の学校生活の思い出が溢れていました。
全体の様子やひとりひとりの顔をゆっくりとカメラに収めていました。
花嫁さんは慣れないドレスに苦戦しながらも注意深く料理を口に運んでました。

したら板倉殿がお皿に料理を乗せて稲葉に持ってきてくれました。
卒業の日なんだからヨソ者の稲葉なんかに気を使ってないで、友人たちと過ごすべきところを。
ありがたいことです。

豪華な料理、実は準備の段階から気にはなってました。
これ、自分は喰えるのかなあって。
でも稲葉からそんなこと言うわけにもいかないし。
板倉殿ありがとう。

   ◆

学校とは思えないくらいに先生も生徒もフレンドリー。
でもちゃんと真面目でもあるのね。
目的・目標を持って勉強できるってのは良いものです。

板倉殿含めた卒業生の皆さんから打ち上げに誘われたのですが、翌日またバイトのために失礼させていただきました。

自分の結婚のときはぜひ彼らにご協力願いたいものです。
しかしその前に嫁さんを探さねばならない稲葉 馨さんです。

   ◆◆◆

【関連記事リンク】
2003年5月13日『結婚式を作っているところ』
2003年5月20日『結婚式を作っている人たち』



2003年06月22日(日) 遊べる大人

遊んでばっかりいる大人はダメです。
ですが、いつでも遊べる大人、ではいたいと思います。

大学のころ、複数のサークルの代表者で行く合宿が毎年夏にありました。
上級学年になって「オブザーバー」という立場でこれに参加しました。
一番上の先輩がはしゃぐのはどうかな…なんて考えながら、海で遊んでる後輩を見てました。
でもいつの間にか、自分も頭まで海水をかぶってました。

どっしり構えているのが大人かもしれませんが、走り回る喜びは忘れたくないものです。

   ◆

劇団の企画で「新宿大鬼ごっこ」をやりました。
新宿西口、都庁周辺と新宿中央公園のおよそ6百メートル×9百メートル四方の範囲での鬼ごっこ。
実は1年半ほど前にもやっていて今回が2回目のこの企画。

前回は2劇団の対抗戦でやって完敗しました。
今回は劇団内での紅白戦。
鬼班・逃げ班それぞれ4人。

まず逃げ班がエリア内に入って隠れる場所を探します。
30分後に鬼班が行動開始。
そこから1時間30分の攻防戦です。
以上の2時間をワンセットとし、2時間経ったら攻守交替となります。

携帯電話の使用は自由。
かかってきた電話に出る、出ないも自由。
相手方への謀略・策略なんでもあり。
建物の中は進入不可、ただし地下通路はあり。

   ◆

稲葉ははじめ、逃げ班になりました。
都庁舎広場で仲間と別れて新宿中央公園に入りました。
冬に行われた前回と比べて、木や草が鬱蒼としており、逃げる方にとっては都合の良い環境でした。

公園内案内板の裏の茂みの中に身を隠します。
夏ですから暑い。
茂みの中ですから虫、特に蚊の類がうるさい。
んもう。

友人同士の遊びの企画とはいえ、「鬼」に追われるってのは本気で怖いですよ。
茂みの隙間から垣間見える人影にびくびくします。
乗り物は使用禁止って知ってるのに自転車の音がすんごい気になる。
おじさんや公園の管理者が稲葉の近くをウロウロするのですが、気づかれる気配がなく、少し落ち着きました。

1時間ほどで3人のすべての仲間が捕まったという報告が入りました。
仲間からの電話なので間違いなし。
あら。
4人の鬼が稲葉ひとりを明確な目標として追っていることになります。
こわ。

あと30分となったところで茂みを脱しました。
仲間たちがビル群で捕まったので、ビル群を一通り探し終えた鬼が公園に入ってくるであろう、という読みによる行動です。
鬼たちと入れ違いで公園を出られりゃしめたもの。
都庁前の歩道橋は広い上に遮蔽物が何もない危険ゾーン。
危ない橋を渡るって、こういう状況を言うんでしょう。

タイムアップは都庁の真下で迎えました。
無事逃げきり、鬼の女の子の悔しそうな顔が最高でした。

   ◆

こんどは鬼。
稲葉はビル群を担当。
したら結果的に敵は全員公園側にいたらしく、稲葉は空振り。
あれ。
都庁の周りに3組、いちゃこいてるカップルがいました。
こちらが1周して戻ってくるたびに、太陽が沈んで涼しくなるにつれて密着度が上がっていきました。

追われるより追う方が気は楽ですね、やっぱり。
でも疲れるのは変わりありません。
周囲をジロジロ見るから、周りの人の「ナニモノだこいつは?」的な視線が痛い。

3人までは順調に捕まえていったのに、最後の1人がどうしても見つからない。
いちど全鬼終結して、作戦会議。
遊撃の1人を残してエリアの北半分にローラー作戦。
…の甲斐もなくタイムアップ。
ちくしょう。
ローラーかけた範囲の茂みの中にターゲットはいたそうで、つまりは見落とし。
くやしいぞ。
結果的には両チーム4人中3人が捕まり引き分け。
ふう。

   ◆

なんてことを、初夏の1日を使ってやってたわけです。
遊んでばっかりいる大人はダメです。
ですが、いつでも遊べる大人、ではいたいと思います。

追われるときにちゃんとドキドキ感を味わえる
草まみれになるのも構わず茂みの中に入る
刑事ドラマのようにキョロキョロしながら走り回る
いつまでも、そんなことが恥ずかしげもなくできる大人でいたいと思います。

しっかし暑かった。



2003年06月20日(金) 明日を探せ

稲葉は今年の春に大学を卒業いたしました。
つまり社会人1年生ってわけです。
トモダチ100人できるかな?

社会人っつっても定職を持っているわけではなくて、いわゆるフリーター。
準・社会人とでもいうんでしょうか。
いや、ぷーたろーといいますかね、普通は。
とりあえず学生ではないわけで。
ふむ。

   ◆

大学で稲葉の後輩だったやつらが、4年生や3年生になってきています。
稲葉の感覚ではついこないだまで1年生だった彼らが、今では大学の上級学年に来ています。

大学の上級学年になると、大きく話題になるのが就職活動。
不景気といわれて久しい世の中、学生さんは苦しんでいるようで。
稲葉の代でも就職が出来ないでいる友人がたくさんいます。
卒業名簿で就職先が書かれていない卒業生の方が多いんですね。
うちは芸術学部ですから、ほかの大学・学部と比べて就職率が低いってのもありますがね。

そんな中、この春から初夏にかけて、後輩たちの就職内定の知らせを多く聞くことができました。
我がことのように嬉しいですね。
みんな、おめでとう。

   ◆

稲葉は就職していません。
できなかったのではなく、しなかったのです、最初から。
だから就職活動のなんたるかが全然わかりません。
エントリーシートとかいう単語を知っているくらいです。
で、エントリーシートって結局なんなんですか?

就職をしなかったのは役者として喰っていくという大望あるがゆえです。
稲葉のいた映画学科演技コースの友人はほとんどそんな感じです。
オーディション受けたりするのが、我々にとっての就職活動になりますね。
ふむ。
どこに就職活動をかけるかを選ぶ同輩の隣で、就職しないことを選びました。

就職先を決めるのも1つの決断ですが、就職しないってのだって決断なんですよ。
これだって結構、勇気いるんだから。

   ◆

中にはダメダメな理由で就職してない人もいるわけだけれど。
億劫だとか面倒だとか。
そんな人はやっぱりダメダメ。
稲葉たちはそんなダメダメさんとは違うのだけれど、そこを分かってもらえないときもある。
そんなとき、居づらいのですよ。

大学の下級学年、つまりまだ就職活動に直接関わってこないような後輩からも揶揄されたりしたものです。
やれプータローだの働かざる者だの。
いや、もちろんネタ半分であることは承知しています。
こっちも笑って返して済ますんですけどね、たいていの場合。

しかし、たまたま虫の居所が悪いときに言われてカチンときたこともあります。
たまたま弱っているときに言われて道を見失いかけたこともあります。
自分の未熟さを痛感しますね。

冗談であることは分かっていますが、それでも就職はおろか就活さえしていない学生さんに言われたかぁないですよ。
社会的にはぷーたろーでも、すくなくともお前よりは真面目に生きてるって。

完全に理解されるとは思わないけれど、
後ろ指さされたり、ご丁寧に説教してくれた人もいたわけだけれど、

就職していない今の稲葉のありようは、ちゃんと考えて下した決断によるものなのです。
大げさに言やぁ、稲葉の誇りなわけです。
今に見ていろ、こんちくしょう。
へへへ。

   ◆

とはいえ、就職内定を決めている人は立派だと思います。
頭が上がりません。
必死に就職活動をしている人もまた立派だと思います。
きっと稲葉と同じかそれ以上に悩んで考えてるんでしょう。

映画美術の会社に入ったり、撮影現場の助監督になって着実に歩んでいる同輩がいます。
『スター名鑑2003』に写真付で載っている同輩がいます。
うーむ。

嬉しそうに内定得たことを報告してくれた後輩がいます。
彼らはちゃんと、学生さんの枠を超えつつあります。
うーむ。

いくら偉そうなことを言っていても、今の稲葉は彼らほど立派ではありません。
ま、立派にはなれなくても、せめてダメダメじゃなくはなろうと思います。
今に見ていろ、こんちくしょう。
ふんふん。

   ◆

記事の日付は6月20日(金)ですが、書いている現在は23日(月)です。
稲葉の鬱屈を解きほぐし、上の文章を書かせてくれた1人の後輩に感謝します。
貴方も就活がんばれよ☆。

明日はブライダルプランナーの学校に通っている友人の卒業式。
これに式の記録撮影と上映オペレーターとして参加します。
ブライダルプランナーのタマゴたち、彼らもまた立派ですね。



2003年06月17日(火) 思惑むくむく

暑くなりました。
いよいよ夏が来たんですかね。

今月からバイトを始めました。
先月までは実に気楽な生活をしていました。
この年(23)にして悠々自適を体験してしまうのはあまり良くないと思います。
はい。

先月まで基本的に暇でしたので、いろぉんなことを考えることができました。
いろんなネタを考えては消し、考えては消ししました。
小説用に・芝居台本用に・映画シナリオ用に。
コントの原案みたいのも創ったり。

だらだらした生活は良くないと思うのですが、でも考える時間がたっぷりできたのは貴重でした。

   ◆

今のところ、まだ「ネタ」どまり。
「作品」と言える段階にまでなっているのはほんの一部。
バイトが始まって、考えられる時間はガクゥンと減ったけれど折をみてひとつひとつ、作品に昇華していきたいな。

ひとつ書いてみたいのが歴史小説。
大坂の陣へ向かって崩れ行く豊臣家を、1人の重臣の視点から描いてみたくなりました。
構想は出来ているので、あとは資料集めですかね。
資料の中にも自分なりの考察を入れて、重厚な作品を書きたいな。

稲葉は長編よりは短編のほうが圧倒的に多いのですが、今回は年単位の時間をかけてじっくりと長編に挑んでみます。

文学作品のほかにも舞台作品や映像作品の原案をいろいろ考えてます。
稲葉の目指すはあくまで役者ですが、常に忘れることなく書く作業は続けて行きたいと思います。



2003年06月13日(金) ゴミのおはなし

最近ファーストフード店とか行きますと、燃えるゴミ・燃えないゴミ・飲み残しと氷など、分別して捨てるゴミ箱が目に付きます。
コーヒーひとつ飲んだだけでも、
燃える→紙コップ・砂糖の袋
燃えない→フタ・マドラー・ミルク容器
飲み残し→コーヒーそのもの
って分けて捨てなきゃいけない。

急いでる時とか多少面倒くさく感じます。
でも行為自体は正しいし、やる意義はありますなあ。

   ◆

でも燃えるゴミ・燃えないゴミって言葉、ヘンじゃないかしら。
正しくは「燃やして良いゴミ」「燃やすとやばいゴミ」ですよね。
ビニールとかって燃えますもの、めらめらと。
カンやビンは「燃えないゴミ」で正しい。
ふむ。

あと、燃えるゴミを燃えないゴミになるはずのビニールに包むわけですが、これってどうなの?
ゴミ処理場でわざわざほどいて中身だけ捨ててるとは思えないんすけど。

稲葉の住む横浜市はゴミの分別がとっても楽チン。
ビニールやプラスチックなんかも、紙と一緒に捨ててよいのです。

横浜のゴミ分別は
�[匹�ろうが悪かろうがとにかく燃えるゴミ
�△匹Δ靴燭辰毒海┐覆ぅ乾�
�A涜腑乾�

ビニールもプラスチックも燃えるゴミ扱いなんです。
カン・ビンだけは分けて捨てましょう、くらいのもんです。
ああ楽チン。

   ◆

もちろん、東京へ出ているときはちゃんとその場所のルールに従います。
ただ、慣れる前は少々厄介でした。

劇団で劇場を借りると、仕込みや何かでゴミがたくさん出ます。
劇場ってのはとてもゴミにうるさいのです。
だから劇団内でゴミを管理する舞台監督さんもゴミの分別には神経を使うんですね。

ある公演で、舞台監督が毎日のように「ゴミを分別しろ」って怒ってました。
その怒りの原因が稲葉にあることを知ったのは、その次の公演ででした。

ごめんね、あのときの舞台監督さん。
稲葉はちゃんと分別しているつもりだったのよ。
むしろ「守れないのは誰だ!」って一緒に憤ってました。

そんなわけで、東京へ活躍の場を広げた横浜人は気をつけましょう。
また、東京の方々は、そんな横浜の人々を温かく迎えてください。

常識が無いわけじゃないのです。
常識が違うだけなのです。

   ◆

牛めし屋さんでアルバイトをしていたときのこと。
会社が環境の資格を取得したいがために、各店舗でのゴミ分別が徹底されるようになりました。

それまでは他のゴミと一緒に捨てていた割り箸を分けるようになりました。
そのため、割り箸のためだけのゴミ箱ができました。

したらもう、お客さん混んでるときは面倒だし
ゴミ箱増えて厨房内の邪魔になるし
ゴミ袋として使うビニールは増えるし…でどうにもこうにも。

しかも店のゴミ回収業者はぜぇんぶごっちゃにして収集車に放り込むし。
回収業者は環境資格取ってないから分ける必要が無いんですね。

バカな方針だなあと思いつつも、たまに守らなかったけど、ちゃんと割り箸だけ分けて捨ててました。

ゴミ分別は大切ですけんども、目の前のことだけじゃなんともなりませんね。



2003年06月10日(火) 覚めきらぬ朝に

バイト始まったら学校に通っていた時よりも規則正しい生活になりました。
0時頃にお布団に潜って、朝は7時に起床。
7時起床なんて大学生活後半の2年間にゃ考えられませんでしたわ。
なんとかなるもんです。
早寝早起き、健康結構。

稲葉家の近くにはちょっとしたお寺があります。
そこの鐘が7時ちょうどに鳴るのです。
ゴ〜ンって5、6回くらい。
7時少し前に起きるとそれを聞けるので朝が少し気持ちいい。
早寝早起き、健康結構。

   ◆

というわけで、しばらく見ていなかった朝の情報系番組をまた見るようになりました。
まだ半分眠っている頭で「まったく北朝鮮はぁ…」とか思いながら味噌汁すすって、占いに一喜一憂するのです。

環境問題についてのコラムでひととーり話し終えた先生にキャスターさんから質問が飛びました。
先生は環境のために具体的にどんなことをしてらっしゃるんですか? って。
台本に無かった質問なんでしょう、先生、少し戸惑っておられました。
んで先生、「マイカー通勤やめました」とのお答え。
朝からけっこうな数のサラリーマンを敵に回しちゃった気がします。

早くマイカー通勤ができる身分になりたいな。
とか思いながら、超満員の京浜東北線に乗っかってバイトに向かいます。



2003年06月08日(日) 水無月賛歌

どうなんでしょう。
新入生とか新社会人とか。
今年の春から環境ががらりと変わった人たち。
もうそろそろ慣れてくる頃でしょうかね。
もうそろそろ新鮮味が無くなってきつくなってくる頃でしょうかね。

楽しくやれるか、それともダメか。
分水嶺の時期ですね。
稲葉はなんとか、ゆるやかな上り調子のようです。
みんながんばれ。

   ◆

6月って地味ですなあ。
祝日は無いしー。
雨は多いしー。
うあー。

そんな6月ですが、でも好きにはなれます。
お昼が一番長いのが6月なんですね。
夏本番の7月・8月よりも、6月の方が太陽さんは長く出ている。

たくさんたくさんお外で遊んで、遠くから「夕焼け小焼け」が聞こえてきたりして、でもまだ明るいからもうちっと遊んで。
子供の頃、まだうっすら明るい中で遊ぶ時間がとても楽しかった。

大きくなってからもおんなじ。

大学生の頃、お芝居の稽古は放課後の18時から始まってました。
学校の教室で稽古するのですね。
稽古始まる前は部室でだーらだーらしてて、で18時になるってんで教室に向かう。
このときに四方を校舎に囲まれた中庭を通るのですが、空の明るさがなんとも嬉しかったのです。
なぁんとなくうきうきしました。

   ◆

夏至までもうすこしありますね。
もうしばらくの間、昼が伸びて、夏至をすぎたらだんだんに昼が短くなっていく。

あ、まだ明るいな…って気づく瞬間のちくりとした嬉しさ。
地味で大変かもしれない時期、そんなささやかな嬉しさを大切にしたいもんです。

みんながんばれ。
稲葉もがんばろう。
♪雨のちスペシャル By圀府田マリコ



2003年06月06日(金) ここ数日

迷惑メールがあまりにあまりに鬱陶しいので、特定受信拒否って機能に手を付けました。
機械類の説明書は苦手なんですが、じっくり読んで実行。

したらばぱったりと来なくなりました。
効きめはバッチリです。
たまぁーに携帯からヘンなメールが来ますが、でもたまぁーにだし。
メール受信音の鳴り響くのがまた楽しみになりました。

でもしばらくしたら、また新手の迷惑メールがくるのかな。
ゴキブリやウィルスって、どんな殺虫剤や薬を出しても進化して対応してくるじゃないですか。
あんなふうに、迷惑メールもレベルアップしてくるのかなあ。
いたちごっこですか。
イタチ。

   ◆

ここ数日。

大学のサークルの先輩と口論して殴り合いの喧嘩をした。
風俗嬢から人生相談を受けた。
評価されないのを周囲のせいにしている43歳の脚本家のおっさんに説教して、でそのあと励ました。

なんなんでしょう。
そんな夢を、ここ数日続けて見ています。
疲れてるからかなあ。

そんな夢を見ると、携帯のタイマーが鳴る数分前に目が覚めます。
なぁんなんだろ。
通りがかりの夢博士に相談したい。



2003年06月04日(水) 誕生日とサル

23歳になりました。
うーむ。
6月1日が誕生日。
元横綱の千代の富士関とマリリンモンローとおんなじ誕生日。
だからなに。
うーむ。
昭和の大横綱に世界のセックスシンボル。
稲葉はこの先、何になるのかな。

誕生日が同じといえば、稲葉は母校とも誕生日がおなじ。
稲葉の小学校の創立記念日は1982年6月1日。
小学校の方が稲葉より2つ年下なの。

6月1日が創立記念日で学校お休み。
6月2日は開港記念日で学校お休み。
開港記念日については6月2日付け『地元LOVE』を参照ください。

6月っていうのは祝日がなーんもない地味地味な月なんですが、この連休はとてもありがたかったですね。
学校と自治体が稲葉に誕生プレゼントくれてるみたいで。

   ◆

稲葉は昭和55、西暦1980年生まれ。
申年であります。
なんと来年年男。
ふたまわりふたまわり。

サル年にちなんで、祖母が毎年サルにちなんだプレゼントをくれます。
お猿さんのバースデーカードだったり、ちっこい彫り物だったり、かあいいヌイグルミだったり。
部屋の中、じょじょに増えていくサル。

今年のサルはスグレモノです。
ねじを巻いて机の上に置くと、もの凄い勢いでバク中するの。
5センチくらいのちっこいお猿さんが、ぴょんこぴょんこ地面を蹴ってバク中するの。
むはー。
ただ、スタミナ無いのがちと残念。
4回くらい跳んだら、5回目いきそうなポージングで止まっちゃう。
突っつきゃもっかい跳ぶけどもう息切れ。
がんばれ!

   ◆

夜の12時まわって6月になると同時に、大学の後輩からお祝いメールが届きました。
卒業した男のことまで覚えていてくれる後輩っていうのは嬉しいですね。



2003年06月02日(月) 地元LOVE

6月2日は開港記念日であります。
港が開かれた日。

ヨコハマ市民の稲葉は中学生になるまで、開港記念日は「建国記念日」や「憲法記念日」などと同格の「国民の祝日」なんだと思い込んでいました。
国レベルでお休みの日なんだと思ってました。
だって小学校、お休みだったんだもの。

教育の法律がいろいろと変わってきた現在はよく知りませんが、以前は横浜市内の公立学校、6月2日はお休みだったんですね。
私立でも休みにしたり、半日だけにしたりしてました。
港町ヨコハマにとってはそれくらい大切な日なのです。

中学が半日登校だったので、国民の祝日でないことはわかりました。
でも「バレンタインデー」や「エイプリルフール」なみに国レベルで認知されている日だと思ってました。

昼は船の汽笛が街中に心地よく響きます。
ぶおぉーーって。
思わずテレビの音量を下げて聴いてしまいます。
夕方になると横浜港山下公園に着物が目立ち始め、夜は壮大な花火が海を飾ります。
おうちの窓から、とても大きな気持ちの良い音が聞こえるのです。
どーんどーんって。
そんな日が大好きです。

大学生になって、所沢(埼玉県)や池袋(東京都)が主な活動場所となりました。
したらば開港記念日の存在がとても薄くなってしまいました。
やっぱりヨコハマだけの記念日だったんですね。
実はマイナーな記念日だったのね。
ヨコハマ出るまでちっとも知らなかった。

   ◆

なんかそういう、特定の地域だけが盛り上がる記念日ってどこにも何かしらあるんでしょうね。
国レベルじゃなくて自治体レベルの。
その地域の公立学校はお休みっていうくらいの。

山形県天童市だったら「将棋の日」とか。
茨城県水戸市だったら「黄門デー」とか。それか「納豆記念日」。
石川県金沢市なら「100万石の槍の日」とか。
あんのかな、そんなの。
「将棋の日」はかなりありそうなんだけどな。

あ、開港記念日って長崎・神戸・函館・新潟・下田にならあるだろうなあ。

マイナーで地元民しか知らないような記念日かもしれない。
けど、そんなのをその日だけ思い出したように、なんとなく感じるってのも悪くないかな、なんて。
毎日トーキョーに出て頑張ってるけどヨコハマだって忘れちゃいないぜ、みたいな。

「郷土」っていうと大袈裟な感じですかね。
「地元」という感覚が大好きな稲葉です。



2003年06月01日(日) 日活通い・♯3……休憩中♪

前日・前々日にひきつづーーき、阪本監督の現場のお話でございます。
今回は休憩中に見たこととかとか。

   ◆

撮影所(スタジオ)での撮影の場合だと、ロケ弁って出ないんですね。
まあ、当たり前ですわな、「ロケ」じゃないんだから。
スタッフもメインキャストもエキストラも、みんなお昼ごはんは自腹なのね。
食券買って律儀に並んでるオダギリジョーなんて滅多に見られない光景。

そんなわけで日活撮影所内の食堂です。
これまで食堂といったら学生食堂が基準だった稲葉。
値段に少し気圧されました。
オトナの食堂だぁって感じで。

メニューは肉系統が多いの。
麺類やカレーなんかもたくさん揃ってますが、メインはお肉。
生姜焼きだったり鉄板に乗った肉と野菜の炒め物だったり。
普通の会社の社員食堂もこんな感じなのかしら。
それとも撮影は体力スタミナ勝負だから、それに対応できるようにしてあるのかな。
たしかに栄養は問答無用にたっぷりな感じがしました。

そう、ほんとに映画はスタミナ勝負ですね。
労働基準法ってなんですか。
朝は7時集合です。
で、長いと電車なくなるくらいまで撮ってます。
助監督さんがセットのステージ上で、仁王立ちで眠りながら指示を出すという離れ業をしてました。

昼は出ませんが、夜は炊き出しかお弁当がでます。
およそ50人の米兵役エキストラが炊き出しに並んでるのは遠征軍のキャンプのような画でした。

   ◆

同じ現場で俳優さんを見ていると、それまで特に気にしていなかった人でも、なぁんとなくファンになってしまう稲葉は単純ですか?
今回だと萩原聖人さんとか真木蔵人さんとかオダギリジョーさんとか村上淳さんなどと一緒でした。

萩原さんがサックスを、オダギリさんがドラムを、村上さんがピアノをそれぞれ演奏するシーンがあります。
実際に演奏するの。
これがカッコ良いのよ。
控え室がお互いに近い日には、部屋の中からサックスの練習が聞こえてくるの。

   ◆

ある日、スタジオにそれはたくさんのマスコミがやってきて、現場の取材をしていました。
ただでさえスタジオ内、人間ギューギューなのに。
その日の撮影風景がニュースやワイドショーの芸能コーナーで流れてました。

で、一緒に流されたのが真木蔵人さんのファンへの暴行疑惑なんですね。
真木さん側とファン側とで言ってる内容が違ってるのです。
それが5日間の撮影のど真ん中で、スタッフさんも微妙に気を使ってたようで。

真相は稲葉にゃ知る由もございません。
ございませんが、真木さんの方を信じたいですね。
すんごく良い人だったからさあ。
いや、真木さんに限らず、人ってそんなものだったりするのは知ってるけどさあ。

今回お会いした俳優さん方はどれも気持ちの良い人でした。
オダギリさんの私服はちょっとどうかと思うわけですが。
あと『センチメンタルジャーニー』歌う前田亜季はかわいかった。

もちろん、エキストラとしている以上、有名人を見てはしゃぐのはいけませんけどね。

今回とは関係ないですけど真木さんのパパ、マイク真木さんを観たことがあります。
大学1年生のときの春、日芸の所沢校舎に来たのです。
芸術学部だけじゃない全日本大学のお祭があってそのイベントで。
コースの友人と最前列で観てて不覚にも泣いたことがあります。
あの人の歌は良いね、おしゃべりは面白かったし。

   ◆

別のスタジオでは北野武監督の『座頭市』の撮影も行われていました。
そのメイク室の隣が稲葉たちの控え室だった日があり、時代劇のカツラや衣装を間近で堪能できました。
これは嬉しかった。
思わぬ収穫でした。
着てみたいなあ。
スニーカー履いたちょんまげ頭がペットボトルもってウロウロしてました。

陣中見舞いでしょうか、行定勲監督が現場に来ました。
堂々といればよいものを、セットの裏で目立たないようにお話してました。
これも思わぬ収穫ね。

   ◆

5日間エキストラやって、面白い経験をしてきました。
でもね、やっぱりエキストラはエキストラ。
クレジットで名前、出てこないんですよ。
面白かったけど、これじゃダメなのよ。

楽しい反面、今の自分の立場をまざまざと知った5日間でした。

この撮影が終わると、いよいよバイトが始まります。

   ◆◆◆

【関連記事リンク】
2003年5月30日『日活通い・♯1』
2003年5月31日『日活通い・♯2……外人相手の現場』


 < 過去  もくじ  未来 >


稲葉 馨

My追加