白月亭通信別記
老い先短い残照の日々、
おりふしの所懐を、
とりとめもなく書き留めて…

2001年10月10日(水) 差別の原理

 だまって居りゃええことに、つまらぬ屁理屈をならべやがって、人間平等が聞いて呆れラ。いったい味噌、糞いっしょで、国や社会の秩序がたつとでも思うているのか。きさまもちょっとは教育受けたらしいから知っているやろに? この人間社会ではな、貴賤上下を明らかにして、これを守るのが道徳なんや。それを差別などとごねくさり,衆をたのんで押し掛けて来やがって、それが脅迫でなくて何だというんだ。それともきさまらの社会では衆をたのんで難癖をつけに押し掛けても、それは日常茶飯事で、脅迫にはならぬと吐かすのか。(「橋のない川」第五部)


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