87年6月12日に熊本で、クロマティはドラゴンズの宮下昌巳投手から背中に死球を受けた。クロはマウンドに詰め寄り、ヘビー級のパンチを宮下の顎にお見舞いした。両チームの選手がつかみ合いになり、「バカ野郎」という叫び声が飛び交った。星野は乱闘のど真ん中にいて、頭のおかしくなった雄鶏みたいに飛びまわり、何か叫んでいた。彼の口はものすごい勢いでパクパクと動いていた。王が星野をなだめようとしたが、星野は王の肩をつかんで拳を振り上げ、王は後ろにのけぞった。殴り合いは王のやり方ではないし、星野はそのことに感謝するべきだ。後で知ったのだけれど、王が肉体的に威嚇されたのは、あれが初めてだったという。でも、それが星野という男だ。彼はどうかしている。(M・キーナート「燃える男・星野監督はヒーローか 」 MSジャーナル8/14)
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