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スカイ・クロラ/森博嗣(中央公論新社)|SFマガジン 10月号
2002年09月07日(土)
なんだか、よくわかりませんでした。"ハードボイルド"って感じです(笑)
とりあえず、装幀はとってもステキです。装幀を褒めておくことにします。


SFマガジン買ったの、初めてかもしれません。恩田陸の特集号です。
新シリーズのプロローグっていうのが載ってるんだけど、ほんとにプロローグだけなので…あらそう、って感じなんですけど…。
インタビュウと全著作ガイドも載ってます。

2001年までに単行本として発売されたものは、とりあえず私は全部読めているらしいです。
今日「劫尽童女」を借りてきたので、あと「図書室の海」と、近日発売されるらしい「ロミオとロミオは永遠に」ですね。「ロミオ〜」は、ハヤカワなんとかシリーズで出るというので楽しみにしてました。このシリーズ、私は新書だと思ってたんですが、単行本なんですね…。買うつもりでいたら、予価を見たら1,800円だったのでちょっとびっくり。それは高い。図書館でガマンしよう(笑)

「蒲公英草紙」っていうのが、まだ単行本になってないらしいんですけど、「常野物語」の第二作らしく、早く読みたいです。でもまだまだ目処が立ってないらしいです。他のはいいから、早くー!(笑)

せっかくなので、私の恩田陸ベスト3を。
1.「光の帝国 常野物語」
2.「三月は深き紅の淵を」
3.「ライオンハート」


新シリーズのプロローグだという「遺跡の少女」を読んでいて、新井素子を思い出しました。この人の書く話は、世界がつながってるんですよね。普通に読めば普通(じゃないかも?)のひとつの話なんだけど、ファンが読むと、この話はここでつながってんのよねーふふふ、っていう。
私は、この人が大好きだったので、いろいろ買いあさって、特集雑誌とかも読んで、ふふふ、って思ってた人です(笑)
それで、彼女は、「これから書かれるであろう話」を、語る人だったわけです。まだ書いてないけど、ここでつながってーっていう話を、よくしてたのです。
まあ、シリーズが中途半端な作家なんてのは星の数ほどいるけど(笑)、それは話の途中なんでしょ、でも、構想を話す作家の場合は、話の途中で中断してるんじゃなくて、「まだ書かれてない話」なのよ。
あれから何年も経って、もうそれらの話を読める期待もあんまりしてないんだけれど。

中島敦の「文字禍」という話に、「書かれなかったことはなかったこと」という一文が出てくる。これを読んだとき、衝撃を受けたので、よく憶えているんだけど…。
でも、「書かれなかった話」は、なかったことじゃないと思う。タイトルとかあらすじとか読んで、私は想像して楽しめたから。そういう楽しみ方があってもいい。
いつか読めたら、さらに違う楽しみ方もできるかもしれないけど…。


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