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「リアル鬼ごっこ」山田悠介/「オーデュボンの祈り」伊坂幸太郎
2003年09月07日(日)
「リアル鬼ごっこ」山田悠介
未来の、とある王国の話。王様が、自分と同じ姓である「佐藤」姓の人間をすべて抹殺したいと思い、それをゲームというカタチで実行した。それが「鬼ごっこ」。1日のうちの1時間が、鬼ごっこの時間。1週間逃げ切れたら勝ち。捕まったら死が待っている。

ニュータイプホラーということで、設定がおもしろそうかなと思ったので読んでみたんだけど…。
若いな。の一言です。設定に興味を持って読みたいと思う人がいたら、あらすじを聞けば充分だと思います。文章も展開も拙すぎる。


「オーデュボンの祈り」伊坂幸太郎
コンビニ強盗に失敗して警察から逃げていた青年は、百年以上外界から遮断されている不思議な島にたどりついていた。その島では、「未来が見える」、しゃべるカカシがいた。そして、次の日そのカカシがバラバラにされて殺されていた。未来が見えるはずのカカシがなぜ自分の死を予測できずに死んでいったのか…。

という、風変わりなミステリー。
某ベーシストの日記を読んでから、この人の「逆立ちピエロ」というのを読んでみたかったのですが、図書館にこれ1冊しかなかったので、借りてきてみました。設定がおもしろそうだなと思ったので。
文章も読みやすく、展開も飽きさせず、整合性もあり、おもしろかったです。
設定が現実離れしているので好き嫌いはあるかもしれませんが、私はとてもおもしろく読みました。この人の、もっと読みたいな。


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