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「ふたりめの神話」曽祢まさこ
2004年01月22日(木)
200XX年、人口増加を抑えるために第二子は禁止という法律が制定された。違法児は抹殺。
主人公の少年には妹がいた。外に出られずに隠れて暮らす妹。
隣家に引っ越してきた美少女は、彼を思い通りにするために少年の秘密を探り始める…。
という近未来サスペンス。
小さい頃読んで設定がとても印象深かったものなので、文庫で復刊されたものを購入しました。
小さな妹が、隣家の少女に見つからないようにベッドの下に隠れるんですよ。そのシーンがすごく怖くてドキドキしたのをよく憶えてます。
今読んでみると、いろんな問題が消化しきれずに終わっているのが残念です。
★★☆☆☆


大人になると真剣に「隠れる」ということは心にやましいことがなければそんなにないように思います。子供の頃はけっこう隠れたり何かを隠したりということありませんでしたか? 遊びであれ真剣であれ。私はよくありました(笑) そういうドキドキハラハラ感は、物語で味わうとおもしろいんですよね。
子供の頃の「ドキドキハラハラ」の物語と言えば、アニメの「トム・ソーヤの冒険」の終盤の廃屋と洞窟のシーン。あれはおもしろかったなあ。

「子供が隠れる話」と言えば、V・C・アンドリュースの「屋根裏部屋の花たち」が印象深いです。父親が亡くなり、母親の実家(大金持ち)の家に行くことになった4人の兄弟。しかし、なぜか屋根裏に閉じこめられ隠れて暮らさなければならなくなる。生々しくてどろどろした話なんですが、今思い出してみると読み応えがあっておもしろかったと思います。後味はあんまりよくないですけどね。読んだのは高校生ぐらいだったのかな。ショッキングだったので印象深いんです。


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