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「人はどうして死にたがるのか」下園壮太
2004年01月21日(水)
この手の類の本は、「そういう人もいるんだろうね」とか「頭ではわかってても感情が違うんでしょ?」と思うことも多いのですが、この本は納得して読むことができました。もちろん、個人差はあると思いますが、私はとてもわかりやすいと思いました。
「<生きる>プログラムの誤作動である」という書き方は、実際に正しいかどうかは私にはわかりませんが、当人にとっても周りの人にとっても受け容れやすい内容なのではないでしょうか?(責めたり否定したりしていないから)

「死にたい」と思っている当人だけでなく、身近な人がそういう状態である場合の対応の仕方なども書かれています。結論を言うと「病院へ行きましょう(連れていきましょう)」なんですけどね。それは、「話を聞いて楽にしてあげること」が、普通の人には難しいことだからなんだと、改めて認識することができました。よく「愚痴を誰かに聞いてもらって発散した方がいい」と言いますが、時と場合と人によりけりなんですよね。それをわかっているだけでも、ちょっとは違うんじゃないかと思います。


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