久しぶりに中学の友達3人が家に遊びにきた。 久しぶりなので積もる話に花を咲かせつつ、適当にTVも見ていた。 その日はフジテレビ系列で27時間テレビは放映されていた。
1人の友達が、皆がいた部屋を見渡して言った。 『ビデオテープが多すぎる!』 確かにそうだ。 そのビデオテープは、すべて番組を録画したものである。 特定の番組だけを録画するだけでも、数年分貯まればかなりの本数になる。
彼は続いてこう言った。 『まぁ俺の弟よりマシだけどな』 彼の弟は、某アイドルグループが出演する番組をかかさず録画しているらしい。 彼がマシ、と言ったのは、僕が主に爆笑問題の出演番組をはじめとする、芸人がメインのバラエティを録っていることを知っているからである。 でも、僕はこう彼に言った。 『でもさ、アイドルを録る方が健全かもよ。僕なんて男目当てで録画してるから』 『ならお前の方がダメだ。』 納得してくれてありがとう。(ウソ)
夜、僕を含む4人は同じ空間と時間を共有し、楽しい時間を過ごした。 深夜、彼らは帰った。 残された僕は、自分自身が残尿のような気分になった。 皆、気持ち良さそうに放出されていったのに、僕は残尿かよ! そんな愚痴をこぼしつつ、1人27時間テレビを眺めていた。 あんまと中居のトークが展開されており、真夜中見る分には丁度いい番組内容だった。
やがて、中継先にいるココリコと鶴瓶が映った。 何やら酔っ払っている鶴瓶がさんまに怒られているのが面白かった。 そんなやりとりが可笑しいな、と思っていて見ていた矢先のことである。 近年希に見る衝撃が、日本列島に駆け巡った。 それは、『リング』の貞子よりも恐ろしいモノであった。 それとは、鶴瓶のアソコ。 はっきりと映ったその瞬間、ココリコ遠藤の右手がナイスフォローをし、画面は鶴瓶の顔にズームアップされ、その前に遠藤が慌てて体を投げ出した。 次に遠藤の顔のアップからスタジオのさんま、中居に切り替わった瞬間、さんまはひっくり返り、中居は目を剥いて笑い、口を手で押さえていた。 『あのおっさん・・・』 そのさんまの一言で華やかの音と共に、画面はCMへと突入した。
そんな一連のシーンは、生放送ならではの、ホラーであった。 あんな粋のいいホラーシーンは、滅多にない。
―END―
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