「人のかたち」 人は 人の形をしているから どうにか人でいられるのか きっとそうだろう
そして人形も 人のうち ただ 人と違って 操る者が明確である いや 人が人形に 操られているのかもしれない
人形が人でないなんて 誰がそう言ったのか ただ 喋らないだけ ただ 操る者がいなければ 動かないだけ
人形は思っている なぜ人は自分で動いているのかと その方が気持ちがいいからなのかと ただ 僕らから見れば よくそんな不安定であるように見えるのに 生きていられるね と彼らは思っているらしい
彼らにとっての操る者とは つまり自分達を動かす者とは 人で言うところの重力のようなものだろう (推測の域を出ないが) 人は重力がなければ そして周りに何も物体がなければ 自由に歩けない いや 無重力の空間では 歩くという行為さえ有り得ない
人形は思っている なぜ人は 無重力の空間で 無理に体を動かそうとするのかと それはまるで滑稽で どうやらピエロが観客のウケを 狙っているかのように見えるらしい 一体僕らは 誰に向かってウケを狙っているのか
「人形の視点」 操られなければ 自らの体が動かない人形にとって 人は 脅威の存在であるらしい
「光と影」 光は闇を照らし 影は光の中に落ちていく まるで 互いのバランスをとるかのように
―END―
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