「夏の夜」 特に好きな季節ってない どの季節にしても1兆1反で 常に心地いいと思えることはない
ただ 夏の夜は例外だ
今ではクーラーの効いた部屋があって とても気持ちがいい でもそれは 太陽の照りつける中を歩いたあと クーラーの部屋に入った瞬間が頂点で その後急速に気持ち良さは逃げていく
そんな冷たい密室に閉じこもった僕らにとっては そちらがメインステージになりつつある 夏は暑い そんな常識も今では通用しない
そんな今の時代 環境を自在にコントロールでき 昔とは比較にならないほど 僕らは都合のいい空間に身を置いている
ただ 時折懐かしい記憶が蘇る それは夏の夜のこと そういえば日中は太陽が 過剰なまでに熱を地に這わせているんだっけ 今はもう夜だけど 少し太陽の匂いがまだ残っている 今まで冷たい密室にいたせいもあって 久しぶりに外へ出てみると温かい なぜか懐かしい そして心地よい あんなに嫌だった太陽なのに 今はもう名残惜しい そして太陽は 僕に夏の夜の夢を残して隠れてしまった
―END―
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