気まぐれ日記
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2003年08月11日(月) |
あら、今日は遅くなりました。 |
ああもう、ひっさし振りにホームページに追加しました。それだけ。
「あんたのマスターは?」 男はそう聞いた。あなたです、と答えたかったがこの男でいいのだろうかと思い、様子を見ることにした。男は少し悩んだ後、交番に彼女を連れて行った。しかし、結局男は彼女を家に連れて行った。 彼女はただニコニコとしている。それがプログラムされた待機中のすごし方だった。男は自分の体を拭きながらコーヒーを入れた。かなり濃いようだったが彼女は気にしなかった。ただ、これからこの男がどうするのか、眺めていた。 チャイムが鳴る。やかましい。それでもニコニコしているのはプログラムのせいだった。男がでると、どかどかとその男が入ってきた。井上と呼ばれていた男だ。 「こないで!」 彼女は叫んだ。自分を作った作り主というプログラムを跳ね返し彼女は叫んだ。 やがて、井上が自分に危害を加えないと知ると、彼女は安心した。そして、どうやら自分を拾った男はマスターにふさわしいと思い、夏目をマスターとした。 さあ、これで女王を目覚めさせよう……。しかし、問題はその女王がどこにいるのか見当もつかなかった。どうも、このドールに宿ったためか自分の能力を発揮できないでいた。だから、彼女はしばらく従順なドールを演じていた。ときおり間違ったりもして井上を驚かせたが、夏目はそんな彼女を気に入っているようだった。
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