気まぐれ日記
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本日の日記を始めたいと思います。最近自分で書いててつまんないんですが、まあ、いいや。セリナ(彼女)の視点も少し踏まえたいと思いまして書いています。同じ場面名はずなのに感じ方は違いますね。今まで夏目が主流だったんで。
そんな彼女も夏目が女になったときは驚いた。それでも顔に出さずにいた。 「ドールは性別を認識しないのかな?」 「トーマ様はトーマ様ですから」 彼女はそう言った。自分に言い聞かせた。 人間は神の意思すら逆らうようになった。、と思った。自分たち、妖精にもできなかったことを人間はやってのけている。 「わけあって、こんな体になってしまったけど俺は後悔はしていない。こうなってしまったのは両親の意思だけれども、俺もそう願ったかもしれない」 彼女が理由を聞いた。彼は一言、生きたかったんだよといった。 「でも、女にはなりたくないんだよ。なったままのほうが楽なのにね」 女になった夏目を見て彼女は感じた。夏目とまったく同じなのに違う気がすると。女であるほうが、生き生きとしているようだった。 「井上さんには黙ってて。多分、俺が夏目だって言っても信じてもらえないだろうけど」 「はい」 彼女はそんな夏目を好きになった。そして、彼をマスターにして本当に良かったと思った。それから、彼女は夏目になついた。本当の恋人のように、時には強気になって意見を述べたりした。 「ドールが人間に逆らうことはないんだけどね」 井上にまじまじと見られて、時々自分がセリナの中にいることを見透かされているのではないかと思ったが、それは第二のセリナを作りたいからであることを知ってほっとした。
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