気まぐれ日記
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2003年08月16日(土) |
だいぶフラストレーションが |
たまってきました。またキャラ日記になるかもしれないし、ならないかもしれないし。
「はああああ?」 井上に昨日のことを説明したら、彼はぽかあんと口をあけ、しばらく言葉がなかった。妙なため息のような声は出していたが。 「妖精……妖精ね……」 井上は疲れているらしく目の下にクマを作っていた。 「やっと、セリナに近いドールが作れそうなのに」 「井上さん、どうぞ」 セリナがコーヒーを出す。 「でも、無事でよかったよ。セリナもあなたも」 「まったくだよ。クイーンがあんな会社だなんて」 「でも社長はバカだろ」 「うん」 井上はおそるおそるコーヒーカップに口をつけ、大丈夫なのを知ると普通にすすった。 「だから助かったけど」 「とにかく、セリナはドールには変わりないということは、メンテもしないとならないんだね」 「はい、この間やってもらったら調子が良くなりました」 と、セリナは言う。やはり、機械が動いているので時間がたつと微妙に動きが鈍くなると続ける。 「まあ、何があっても僕はセリナの製作者だよ。もちろん、彼女の味方だよ」 「ありがとうございます、井上さん」 「娘だからね」 井上は少し世間話をすると、帰って行った。 「このドールは幸せですね」 彼女は言う。 「えっ?」 「だって、いい人たちにめぐり合っているんですもの」
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