気まぐれ日記
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2003年08月18日(月) もう少し、続けます。

 そういえば、先週はもう、なんだか朦朧としていたんで、すごいこと書いてました。夏目が女王と共存さらにその女王もなんだか複雑で、一緒に前代の王がはいっていたり。草の世界では良くあることです。

 夏目は。また調子が悪い。
 「38.5度です。まだありますよ、熱」
 「うう……。われながら情けない」
 「このところ多いですね」
 「うん、男の体は弱いんだよ。女のほうは丈夫だけどね。男のほうが本来あるべき姿じゃないかのようだよ」
 起き上がって、セリナが作ったかゆを食べる。井上に教わり今でもきちんと作れるのはこのかゆくらいだった。
 「お薬は森先生が届けてくれるそうですよ」
 「えっ?」
 「トーマ様が眠っているときお電話がありました」
 「そう」
 こんなとき、セリナがいてくれて本当に助かっていた。
 あれ以来、発作はなくずっと男で過ごしていた。そろそろきてもおかしくないのだが、どういうわけか来る気配がない。
 「ありがとう、セリナ」
 「トーマ様のためですもの」
 「ねえ、もう一度教えて。セリナの……君の本当の名前は?」
 「#$%&……セリナでいいのですよ。セリナのほうが言いやすいです」
 「そうだね」
 「もう一度、寝てますか」
 夏目が少し考えて、
 「うん。そうする」
 と、言った。森が来るとうるさいからだ。
 チャイムが鳴った。
 「きっと、森先生ですね」
 「まって」
 夏目がセリナの腕をつかんだ。
 「嫌な予感がする。クイーンの奴らかもしれない。気をつけて」
 セリナが驚いたような顔をするが、すぐに納得したような顔になる。
 「女王の、能力ですね。わかりました」
 


草うららか |MAIL

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