気まぐれ日記
DiaryINDEX|past|will
中途半端に終わっているゲームが多いです。あー、やりたいんですが時間がない……。来週はキャラ日記書きます。理由は、話が思いつかないのもあり、キャラ日記が書きたいからでもあり、旅行するんでやりやすいのもあり、です。
老人が見せた名刺は、先ほどとはまったく違う名詞だった。 「世界民俗学者 樋口 一朗……さん?」 「貴方とは、まあ同業者ですな」 「俺は、自称ですから」 「私も似たようなものだ」 「で、何のようです?」 「夏目さん、貴方のドールにあわせていただきたい」 「セリナに? だからこんな回りくどいやり方を?」 「そうです。貴方の危機を知ったら彼女は来るでしょ?」 夏目は忘れていた。セリナの小型カメラはついてきてるということを。 「そうだった」 老人の家に通される。かなり古い家で、屋敷といっても良い大きさだった。 「セリナ、来ないな……」 まさか、クイーンの会社の者につかまったんじゃないかとも思ったが、セリナは井上を連れてこちらに向かってきた。 「トーマ様!」 「夏目さん!」 「無事ですね、トーマ様」 「うん、大丈夫」 「良かった。無事で」 セリナはほっとした顔で言う。井上は少し遅れて息を切らしながら言いかけた。 「夏目さん、この方は……」 「良いよ、井上君。私から話すよ」 老人は、井上の会社の会長だ、と名乗った。 「本当に回りくどいことしますね」 と、夏目。 「変わり者と、知られるんでね」 井上がそっと耳打ちする。 「さてと、貴方やセリナをここに呼び出したのは他でもない。話がしたいのと、話したいことがあるからなのだよ」
|