気まぐれ日記
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2003年09月27日(土) 敵海OVA2

 サンホームの店員さん、ありがとうございます。おかげで5巻まで見ることができました。でも、最終巻が見つからないとは……。そういえば、最終巻改装のときも見つかってないし……。もしかして、ないんじゃないですか?
でも、十分堪能できました。ありがとうございます。って、この場でお礼言っても意味ないじゃん。

 町は村に比べ、やはり活気がある。とりあえず本日の宿を取ると聞き込みを開始した。とは、言ってもアニムは副業の占いをはじめ、バルクは酒場に行ってしまった。ルイは、一人、宿に残された、いや、一人ではない、カルミアもだった。
 「何だって言うのでしょうか?」
 「しかたがないわ。二人はいつもそうなんだもの」
 ルイは部屋においてあったパンフレットを眺めながら言った。
 「あなたはこういうとき、どうしているんですか?」
 「お店を見たり、お金があるときは甘いものを食べたりしているわ」
 カルミアは、ちょっと考えてから言う。
 「じゃあ、甘いものを食べに行きましょう。大丈夫、私が立て替えてあげるから」
 「え、でも……」
 「いいわよ、行きましょう」
 「じゃあ、ここに行こう」
 ルイは持っていたパンフレットを開いて指をさした。そこには『超ド級フルーツパフェ305 今なら三十分以内に食べるとタダ』と書かれていた。
 「挑戦するんですか?」
 「うん、もちろん」
 二人は宿を出て、露店街に向かった。露店を借りたアニムが女の子に囲まれていた。
 「お主は、諦めた方がいい。しかしな、今狙っているよりもいい男が現れる」
 「え、ウソ……」
 「今の男は、今が良くても後がわからん。安泰なのは後から現れる男だ」
 水水晶を掲げてアニムがルイの方を見た。
 「よう、ルイ。お出かけか?」
 「うん、カルミアが甘いもの食べようって言ってくれたの」
 「そうか、よかったのう。ところでカルミア、金運がいいそうだ。気前よくおごってやるのがよかろう」
 「ええ、そのつもりよ」
 カルミアが笑った。
 「すまぬな、知り合いだ。お詫びに拝見料は情報でよいぞ。この先の村についての話だ……」
 その様子をカルミアが見ていた。
 「ねえ、アニムさんってああやって情報を得てるの?」
 「いつもじゃないわよ。だって取るときは取るもの」
 「そう……」
 「さあ、もう少し先のお店みたいだから、行きましょ」
 「何急いでるの?」
 「だって、超ド級でしょ? 早く食べないよ晩ご飯入らなくなっちゃうでしょ」
 カルミアはひそかに思った。あなたのお腹なら大丈夫でしょ、と。



草うららか |MAIL

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