気まぐれ日記
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サンホームの店員さん、ありがとうございます。おかげで5巻まで見ることができました。でも、最終巻が見つからないとは……。そういえば、最終巻改装のときも見つかってないし……。もしかして、ないんじゃないですか? でも、十分堪能できました。ありがとうございます。って、この場でお礼言っても意味ないじゃん。
町は村に比べ、やはり活気がある。とりあえず本日の宿を取ると聞き込みを開始した。とは、言ってもアニムは副業の占いをはじめ、バルクは酒場に行ってしまった。ルイは、一人、宿に残された、いや、一人ではない、カルミアもだった。 「何だって言うのでしょうか?」 「しかたがないわ。二人はいつもそうなんだもの」 ルイは部屋においてあったパンフレットを眺めながら言った。 「あなたはこういうとき、どうしているんですか?」 「お店を見たり、お金があるときは甘いものを食べたりしているわ」 カルミアは、ちょっと考えてから言う。 「じゃあ、甘いものを食べに行きましょう。大丈夫、私が立て替えてあげるから」 「え、でも……」 「いいわよ、行きましょう」 「じゃあ、ここに行こう」 ルイは持っていたパンフレットを開いて指をさした。そこには『超ド級フルーツパフェ305 今なら三十分以内に食べるとタダ』と書かれていた。 「挑戦するんですか?」 「うん、もちろん」 二人は宿を出て、露店街に向かった。露店を借りたアニムが女の子に囲まれていた。 「お主は、諦めた方がいい。しかしな、今狙っているよりもいい男が現れる」 「え、ウソ……」 「今の男は、今が良くても後がわからん。安泰なのは後から現れる男だ」 水水晶を掲げてアニムがルイの方を見た。 「よう、ルイ。お出かけか?」 「うん、カルミアが甘いもの食べようって言ってくれたの」 「そうか、よかったのう。ところでカルミア、金運がいいそうだ。気前よくおごってやるのがよかろう」 「ええ、そのつもりよ」 カルミアが笑った。 「すまぬな、知り合いだ。お詫びに拝見料は情報でよいぞ。この先の村についての話だ……」 その様子をカルミアが見ていた。 「ねえ、アニムさんってああやって情報を得てるの?」 「いつもじゃないわよ。だって取るときは取るもの」 「そう……」 「さあ、もう少し先のお店みたいだから、行きましょ」 「何急いでるの?」 「だって、超ド級でしょ? 早く食べないよ晩ご飯入らなくなっちゃうでしょ」 カルミアはひそかに思った。あなたのお腹なら大丈夫でしょ、と。
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