気まぐれ日記
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2003年10月14日(火) 雪……

 峠に雪が……。いやな季節になったなあ。

 夕食がすんで、食後の紅茶を飲んでいるとき、やけにさっぱりしているアニムをうらやましそうに見た。
 「なんだ? ルイ?」
 「だって、アニム、もうお風呂入ってきたんでしょ」
 「そうだが……」
 「早くあたしも入りたい。そんで髪洗いたい」
 「まあまあ、小さいながらも温泉だ。気持ちがよかったぞ」
 バルクがあきれたようにそれを眺めていた。が、
 「俺も入ってくるか」
 残っていた酒を飲み干して、浴場に向かった。
 「バルクもずるいー」
 さて、やっと女湯になり、彼女はいそいそと準備する。
 「まって」
 カルミアがとめた。夕食時にはさすがに起きていて、今まで黙っていたのだが、彼女も行きたいらしい。
 二人は風呂場に向かった。
 「あ、思ったより広い」
 他の客もいないので、ルイは文字通り羽を広げて入った。
 「ちょっと狭いわね」
 カルミアが言った時、悲鳴が上がった。
 「誰っ!」
 「男の方のようね」
 窓の外に影のようなものが見えた。
 「の、のぞき?」
 「そのようね」
 「き、きゃあああー!」
 ルイが叫んで湯船から出た。
 「ちょっと」
 カルミアは呆然としたまま、ゆっくりと後を追った。 


草うららか |MAIL

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