気まぐれ日記
DiaryINDEXpastwill


2003年10月20日(月) 言い訳

 誤字が多い理由。それはこの書くスペースが小さいから。漢字変換してもわかりにくいんだもん。(たいがいコンタクトレンズとったあとなんで余計見えにくい)

 一行が船に乗っているころ、彼らの目的地であるビアソーイダの小さな村にて、一人の男がぼんやりと居座っていた。
 宿に泊まるわけではなく、働くということもしない。ただ昼間はぼんやりと外で過ごし、夜は食堂で食事と酒を少し楽しんだ後はふらりと消えて、翌日昼ごろにはまた外でぼんやりと過ごす。この村に宿がないので、何人かの村人が「うちに泊まらないか?」と声を掛けたが、男はやんわりと断った。それが何日も続き、村人はもう気に留めなくなった。今度はその男がいないと変な感じになるらしく、少し時間が遅れて現れると、「あ、今日は遅いね」といわれた。
 「待機ってなもんも、やりにくいな」
 その男は川岸で大きな石に腰掛けてつぶやいた。金髪で、少しやせた二十代半ばの男である。
 「あら、お兄さん。今日はそこにいるの?」
 中年の女が声を掛けた。
 「まあ、ね」
 あくび交じりで返した。
 「お兄さんはどこから来たんだい?」
 「遠くから」
 女は笑って返して、言った。
 「甘いものは好きかい? ビスケットを焼いたんだよ」
 「いいの?」
 「いいともよ、さ、おいで」
 中年女性にナンパされる、と心で思いつつ、彼はご馳走になりに行った。しかし、只ではない。子供を三人押し付けられた。
 「……ちっ」
 腰あたりに群がる子供をにらんで、自分の軽さをうらんだ。
 「おじちゃん、おにごっこしよー」
 「ちがうよーかくれんぼ!」
 「あの、わたし、おままごと……」
 二人の兄と妹らしき子が一人。彼は、自分は女の味方だと心に決めているので、すかさず、
 「よし、おままごとだな」
 と言う。
 「えー!」
 「つまんねー!」
 二人の男の子から文句を言われるがかまわずに、女の子の言うとおり準備を始めた。
  


草うららか |MAIL

My追加