天下無敵な過ごし方
ああ、今日も今日だねぇ。
ここんとこの円高のおかげで薔薇が安いのはありがたい
2002年04月24日(水) 推論「北の酔っ払い」

先週末に 彼の地で執り行われた
「大蝦夷花見大会」
桜は 会場に一個も咲いてないし、
遠山の金さんも居なかったようなのに、
あれだけの狂乱振り。
文字だけ見ていても すごいと思うのだから、
画像(映像)で見た日には・・・。

いや、その断片と言うべきものは 見たのだよな。
この間の「モヘジ16才、東京ひとりぼっちの夜は嫌」オフで。

ここで、あたくしは「何故、北の酔っ払いは 度を越してすごいのか」と言う事に対して、仮説を立てた。
そして、その仮説が正しいかどうか、
自分の身をその真ん中に置き、体感して来ようと思うのだ。
(これで、北の地で飲む「大義名分」ができた)

其の壱“気候”
北の地は、冬が長い。
北だけに「春の訪れ」が遅く、
また春・夏は過ぎ去るのが 早い。
長い冬の間は、その身が凍り付かない様、
自己燃焼しなければならない。
燃料と言えば アルコールである。
体内に入れられるアルコールと言えば
酒 である。
自分を寒さから守る為には、
東や西、南の連中より 飲まねばならない。
自然と量が増え、身体はアルコールに鍛えられるのだ。
そして、春。
歓びの季節である。
その歓びは、長い間待った者たちには、
また格別であろう。
歓びを分かち合う為に、酒を飲む。
しかし、飲む量は 冬の間の習慣に従う。
が、冬の間は寒さを守る為であっても、
今度は、その寒さがない。
体内に生まれた寒さを絶え凌ぐ為のエネルギーは、
歓びを表現する為に 使われる。
故に、はた目から見れば、狂乱に見える。

其の弐“地理”
北の地は 広い。が、人口は少ない。
その面積は 本島のみで78,516.84平米。
もちろん都道府県の中では 1位。
(東京は2,187.05平米。45位)
人口は 5,683,062 人。全国 7位なのだが、
人口密度は、72.38人/平方km。
もちろん、全国でも最下位である。
(東京は、5,516.15人/平方km。無論全国1位)
数字だけでもこれだけ明白なのだが、
北の地に住む人には、
無意識に
自分に与えられた広さを感じているのではないだろうか。
自分に与えられたものが広いということは、
隣人との間に距離があると言う事である。
多少のゼスチャーや声の大きさでは、
意思の伝達がままならない。と
DNAに埋め込まれているのではなかろうか。
人が多くなった現代では、
普段の生活では、意識上に出てこない「広さ」が
酒を飲み、意識下に眠っていたものが起き上がる。
DNAの信号に従って、
ゼスチャーはより派手になり、行動はより突飛になる。
そうやって、遠くにいる隣人と
コンタクトを取ろうとするのではないだろうか?
故に 酒を飲んだら騒ぐ。


其の参“治安と愛郷精神”
北の地は、犯罪件数が1456件で、全国 9位。
決して良くない。
その内訳は、今のトコロ手元不如意で定かではないのだが。
(ワースト1位は福岡。掻っ払い・ひったくりのワーストワンは大阪。断然すごい)

そんな事はない、数字だけで見ないで欲しい。
例え酔っ払って醜態さらしても、
これこのようにして 無事に家に辿り着き、
己の醜態のみを責め、反省をし、
でも、やはり北の地は安全だと
皆に知らしめたいから、
また 外で飲む。
そして 無事に帰った事を知らせる。
北の地は 安全だと。
あの度を越した 酔っ払い振りは、
住んでいる地を愛しているからこそ。
自分の身を投げ打って、
そのマイナスイメージを払拭せんが為の行動だとしたら?
知事賞ものだと思うのは あたくしだけだろうか。


まとめ
気候・土地・気質。
総てにおいて 北の地はスケールが違う。
それを内地(北の地では 本州のコトをそう呼ぶらしい)の
尺度で計っても 真の姿は見えてこない。
ガリバー旅行記でいうところの「巨人の国」なのかもしれない。
または、今は絶えて無くなってしまった
髷二本指し精神の国なのか。
まとめと記しているが、謎ばかり残る。

前に記したのだが、その謎を解明し、
自分の推論がどこまで通用するかを見定めんが為、
来る7月、彼の地に渡り、実験と観察をするつもりである。
そして、憧れと謎がうごめく「ススキノ」では
本当にハードボイルドが 生息しているのかも
併せて調査するつもりである。

同行する調査員、募集中。
好奇心・勇気ある人なら 尚可。


 ←もどる  いちらん  いく→


濁蔵 [MAIL] [よろず雑録帖] [店始めました]