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2011年03月18日(金) 昨日の帰りは「大規模停電(の可能性)パニック」に
ちょうど巻き込まれてしまいました。
夕方5時前に、海江田万里経済産業相の
「大規模停電が起きる恐れあり」との会見を受け、
職場のビルの館内放送がけたたましくなり、
社内でも「急な作業がなければ帰宅を」との通達でざわめいて、
もう仕事が手につかない状況になりました。
それで5時過ぎに会社を出て、神田駅に向かったんだけど
駅まで小走りの人々が殺到し始めていて、
すでに出遅れ状態を察知。…しながらもとりあえずホームへ。
いつもの京浜東北線は、まだ人の列がまばらだったけれど、
わたしは並走する山手線に乗った。
一駅進むごとに、車内が人で膨れ上がっていく京浜東北線を
目の前で見ていると、だんだんと怖くなってきた。
このまま山手線に乗って、渋谷で降りて、
東横線や田園都市線に乗り換える、という考えは捨てた。
ターミナル駅は危険だ。
といって、目黒線、池上線、大井町線も、なんだか不安。
うちまで歩くのはどこが一番、近くて安全だろう?
と考える間もなく、とにかく品川駅で電車を降りた。
改札口への階段も、京急との乗り換え口も、
多くの人でごった返し、みんなかなり殺気だっている。
とにかく駅から離れた場所にいこうと思った。
箱根駅伝の道を歩く。品川駅前から新八つ山橋へ。
きっと鶴見中継所まで歩けるはず。
なんて思っていたけど、いつまでたっても電信柱の
住所は品川だし、横を通ってる電車は京急だし、
あたりは暗くなっていくし。
京急・青物横丁駅に着いてしまい、軌道修正してJR大井町駅をめざす。
大井町駅周辺は、まぶしいぐらい明るくて、
バスも行き交い、人も多かった。
ちょうどアトレが閉店してお客を追い出していた。
品川駅から歩き始めて、ちょうど1時間。
そのまま沿線の道を歩いた。
同じように帰宅のために歩いている人はいたけど、
周囲は普通の街の風景でしかない。
幼稚園からのお迎えだったり、たい焼き屋が営業してたり、
バレエ教室でレッスン中だったり、スーパーでみんな買い物してたり。
なんで歩いているんだっけ?と思いながら、歩いた。
大森駅前のソフトバンクのショップに
「無料で充電できます」の張り紙をみつけ、
やっているのか不明なぐらいの照明の店内に、
手動にしている自動ドアを開けて入った。
入り口付近に、誰もいなかったけど充電コーナーが設けてあって
「ご自由にどうぞ」というカンジだったので、ありがたかった。
店内のFM東京を聞き、持参した本を読みながら、
30分ぐらい過ごした。
この間にソフトバンクにやってくる他の客は、
別に地震にも停電にも関係のない人たちばかりで意外だった。
19時半をまわり、自宅の計画停電もとっくに終わっただろうと
京浜東北線の沿線を歩きながら、家に電話をしつつ、
乗車率を確認する。
桜木町行き、ガラガラなんですけど(!!!)。
あわてて駅に戻って、発車寸前だった京浜東北線、
適度に乗客のいる、大船行きに飛び乗ることができた。
そして、運行率50%の南武線を避けて、
平常運転を宣言していた多摩川線に、蒲田で乗り換え、
徒歩で多摩川を渡って無事に帰宅。
日本橋を出て3時間超。(普段は1時間ぐらい)
でもまぁトータルで見れば、安全で苦痛もなく、
無駄にお金も使わずに(笑)最適ルートだったかなぁと思います。
地震当日に、何時間も歩いて自宅まで帰った人は、
本当に大変だっただろうと、しみじみ実感しました。
電車は完全に止まっていたし、
余震の心配はもっと大きかったはずだし、
自分の家さえ無事かどうかもわからなかったわけだし。
昨日は、山手線に乗っているときは、
いつ大規模停電になるか、という不安はあったものの、
電車を降りて歩いたといっても、ただの夕暮れの散歩ですもんね、、、。
で、本日も日本橋に勤務。
昨日よりさらにビルの節電が進み、ムーディーというより真っ暗です。
電源の入っていない長めのエスカレーターを上るのは、
ふつうの階段よりキツイ。
なぜなら、自分のペースでのぼれないから。。←みんな早歩き!!
エレベーターは動いています。
とにかく今は、なにはなくとも体力維持!
元気にいきましょう!!