弟が帰ってきた。 1週間ぶりくらいに顔を見る。 元気そうだ。 結婚式はどうだった?と聞くと。 「オモロかった。」と言っていた。
親に感謝しつつ 夫婦の契りを結び 永遠の愛を誓う 結婚式という儀式に出席した感想がなぜ -オモロイ- なのか不思議でたまらないのは 気のせいだけではないはずだ。
しかし、なんせ僕の弟は 以前、友達の結婚式に遅刻してしまい 披露宴が終わった後、 大広間に正座させられて 頭を丸刈りにされた経験を持つ男だ。 阿鼻叫喚の結婚式が行われたとしても なんら不思議ではないかもしれない。
一部、聞き出したところによると 新郎の車の後部に よく映画でみる -たくさんの空缶を紐で引きずるやつ- を付けたら 速効でパトカーに止められたりしたようだ。 それは当然だろう。
ところで 弟は今回、名古屋にまで足を伸ばしたわけだ。 もちろん、僕は行った事がない。 口には出さなかったが ちょっとは期待していた。 それは土産。 特産品かな。 それともなにかオモシロいものかな。 なにかなー。お土産ーうふふー。
土産はなしだった。 なんてやつだ。 ガックリだ。 愛が感じられない。 僕が文句を言うと うるさい犬に餌でもやるように うまか棒を2本、投げてよこした。 僕は馬鹿にするなっ。と投げつけようと思ったが 空腹には勝てなかった。実に無念だ。 うまか棒はとても美味しかった。 弟からの愛は納豆味だった。
土産がうまか棒て。納豆味て。 なにか目に熱いものが込み上げてきたのは 気のせいじゃないはずだ。
ムカツクから引き出物のカップ パクッてやった。 研究室で使う事にする。 ズズー。←早速、てぃーたいむ。
|