| 2001年09月30日(日) |
『カナリヤは眠れない』 |
家族で外出。 わざわざ隣の県までお好み焼きを食べに行く・・・暇人の集い。
本日の一冊: ・『カナリヤは眠れない』(近藤史恵/祥伝社文庫)
昨夜、日付を越して読んでいた本。 久々に現代ミステリーを読んだ気分になった。 最近の探偵は古本屋であったり、助教授であったり、薬剤師であったり、 建築関係の人であったり、落語家であったり、すでに人間でなかったり・・・と、 とにかく忙しい存在なのであるが(どれが誰だか分かる人には分かる)、 今作品の探偵役は整体師、作者は変わった職業を選んだものだと感心する。 内容は謎解きそのものよりも、流石女性作家(しかも若い)、 いわゆる女性という生き物をよく分かって書いているなと思った。 謎解き自体は「ふぅん」、女性描写に関しては「ほっほぉ」といったところか。 女性作家の活躍がめざましいと思う今日この頃。
そういえば、作品の中に「呼吸困難に陥ったカナリヤ」という一節があった。 「カナリヤは空気が薄いといきていかれへん」らしいのである。 この時、ふと頭に浮かんだのは西条八十の「かなりや」(1918年)
♪唄を忘れた金糸雀(かなりや)は 後の山に棄てましょか いえ いえ それはなりませぬ
唄を忘れた金糸雀は 背戸の小薮に埋めましょか いえ いえ それはなりませぬ
唄を忘れた金糸雀は 柳の鞭でぶちましょか いえ いえ それはかわいそう
唄を忘れた金糸雀は 象牙の船に銀の櫂 月夜の海に浮かべれば 忘れた唄をおもいだす
このようなイメージを持たれる「カナリヤ」という鳥はいったい何なのだろう?
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