| 2001年10月01日(月) |
『いちばん初めにあった海』 |
せっかくの満月なのに雨ですか・・・残念。 一応気分を出すために、月見団子を買って帰りました。 しかし、花見団子のように視覚的にも鮮やかな甘い団子とは違い、 やや塩味の真っ白な団子は家族にはどうも不評でした・・・ふぅんだ。
本日の一冊: ・『いちばん初めにあった海』(加納朋子/角川文庫)
加納作品6冊目。 今作品は主題作+『化石の樹』の2作から成立している。 これらはそれぞれ独立した作品でありながら、根底を同じ水が流れているようで、 2作品通して読むことで、初めて読了感を味わえると思う。 でも、面白かったのは当然『いちばん初めにあった海』のほう。
ねえ――。 いっとう初めに降ってきた、雨の話をしようか。 それとも、いちばん最初に地球にあった、 海の、話を・・・・・・。
不思議な書き出しで始まる今作品は頁を捲っていくたびに、 どんどん新しい事実が分かってきて、どんどん物語が転がっていって、 「あぁ、そういうことか」「そうだったのか」 といった具合に、 少しも暇になることはない本だったというのが第一の感想である。 主人公が一冊の本に出会って云々といったストーリー展開は、 著者のデビュー作『ななつのこ』(コレは本当に面白かった)と似ているが、 今作品のほうがずっとアダルトな感じで、もの哀しい。 この本に関しては、余分な情報は何一つ持たないほうがいい。 すべてが意外に見えて、実はすべてがあるべき場所に収まっているから。
でも、ひとつだけ。 関西弁はきついイメージが一般的であるそうだが、私は好きだ。 「かんにんなあ」「ええねん」・・・ね、優しい響きでしょ?
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