明日から大学祭なのでドンと五連休・・・ よって、今日のうちにやれることをしようと講義もないのに大学へ赴いた。 しかし風邪が悪化して逆効果、今ならばかなり上手に鼻音を発音する自信大。
本日の一冊: ・『R.P.G』(宮部みゆき/集英社文庫)
宮部女王が初めて挑んだという文庫書き下ろしを漸く読了。 ちょうど『摸倣犯』を読んだばかりだったので知っている刑事がちらほら、 プラス、『クロスファイア』でお馴染の婦警さんもいて、やや同窓会気分(苦笑) 作品の感想としては、いろいろな意味で痛い話だなぁと私は読んだ。 ネット社会の在り方、家族の在り方。。。 二つの要素が並び立って、現代社会を風刺しているような気がする。 実は全てが明らかになった時、「そんなことでここまでするか?」 と思った。 でも、万が一、我が身にソレが降りかかってきたならば、 おそらくとても混乱するであろうし、何が何でも振り払おうとするだろう。 振り払い方には、人それぞれのやり方があるのだろうけれど。
いまいち現実味を帯びて考えられない謎解きであったが、 絶対にこういうことは有り得ないと言い切れる確信を持てないことが恐い。 結局、人間は哀しい生き物なのだ。 ありのままの自分を守るためにいつだって必死なのだ。 そのために誰かを傷つけ、我が身を滅ぼすことになろうとも。
やがて地獄へ下るとき、 そこに待つ父母や 友人に私は何を持つて行かう。
たぶん私は懐から 蒼白め、破れた 蝶の死骸をとり出すだらう。 さうして渡しながら言ふだらう。
一生を 子供のやうに、さみしく これを追つてゐました、と。
作品の最後に出てくる西條八十の『蝶』が、ほろ苦い。 コレを宮部女王に教えたのが北村薫氏だとか・・・うわぁ、納得。 さすが元国語教師、私もこういう教養溢れる大人になりたいものだ。
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