| 2002年01月17日(木) |
『春は馬車に乗って』 |
風邪を引きそうな時。 扁桃腺が痛い。 関節が痛い。 目が乾く。 ここまでくると間違いなく発熱します。 問題はいかに早くいかに低温のまま解熱するか。 今夜にかかっているので、今日は早く寝よう。
本日の一作: ・『春は馬車に乗って』(横光利一/岩波文庫『日輪・春は馬車に乗って』)
東京にいる間に課題が出たために神田の岩波書店で買った文庫持参で、 今回も近代文学ゼミに参加。今日の担当者は鏡花が専門のT甫女史。 作品内容は、作家である夫と肺病を病んでいる寝たきりの妻の物語。 日に日に死に近付いている妻は身体の辛さも相まって夫に散々我が儘を言うが、 夫は彼女の我が儘を「檻の中の理論」と名付け、宥めようとする。 しかし、夫は看病疲れと生活苦に徐々に自らも蝕まれていき、ポツリと洩らす。
「俺もだんだん疲れて来た。もう直ぐ、俺も参るだろう。 そうしたら、二人がここで呑気に寝転んでいようじゃないか。」
その途端、彼女の我が儘がピタリと止む。 何故か? 何故彼女の態度が変わったのか? 私は彼の台詞の「二人」がキーワードだったのだと思う。 彼女はつらつら彼に文句を言うが、結局願いは1つだけ・・・「一緒に」。 1人で寝ていろと言われるのではなく、「一緒にいよう」と言ってほしかった。 それが可能か不可能かは彼女にとってはあまり問題ではなく、 夫の中にわずかでもその気持があれば、それだけで彼女は満足だったのである。 ・・・ちょっと乙女ちっくな読み方になってしまったか。。。 でも、この話、これぐらいロマンチックに読んでもいいような気がする。 というか、私は読みたい。研究者ではなくて、一読者としてだけれど(爆)
|