研究室の雑用の中でも最も面倒なものが毎年この時期に恒例の発送作業。 研究室が発行している論文集を各大学、OBに送付するのである。 ついでに、「OB会費振り込んでくださいね」用紙を同封して(爆) しかし、今回は担当の助教授が風邪で欠席ということで、 精神的に楽ちんだ(先生がいるといろいろ面倒なのだ)と喜んでいたら、 ひょっこりと研究室トップの教授が現れた・・・えぇぇぇ。 結局、先生に気遣いしながら、2時間程度(早っ!)で作業を終了。 先生のお金でおやつを戴き、院生室主催の追いコンの打ち合わせをする。 本当に飲み会が多い月だなぁ・・・とつくづく思う、3月某日。
本日の一作: ・『ボクの町』(乃南アサ/新潮文庫)
普段、女性を主人公とした深層心理に迫った作品を書く作者には珍しく、 巡査見習いをモデルとしたコメディタッチのライトな作品である。 耳にピアスの穴を開け、警察手帳には元彼女とのプリクラを貼り、 短気でおっちょこちょいで、面倒くさがりな「今時の若者」が、 たった3ヶ月間で多くのことを経験し、人間的に一回り成長する。 警察の話なのだが、とても他人事とは思えない生々しさなのである。
警察学校入ってすぐの頃なんて、毎日が無我夢中のまま過ぎるじゃないですか。 研修が終わって、そこからはもう、日夜同じ事の繰り返しになるワケですよ。 大事なのは、そこから彼がどう生きていくかなんです。 でもこれ、お巡りさんの物語って言ってしまうと特殊な感じがするかもしれない んですけど、きっとどの職種に入れ替えても同じなんですよ。
宮川花子さんが「解説」の中で書いておられる文章を抜粋。 まさにそう、きっとどの社会にいても新人なんてこんなものなのだろう。 学生時代からぽいっと社会につまみ出されて、分からないことばかりなのに、 細々とミスを連発しては先輩には怒られ、悩んだり、うんざりしたり。 でも、そうやって大抵はいつかは慣れていくものなのだろう。 そう思いながら、教員見習いになった自分を想像するとちょっと笑える。 人間の持って生まれた性分なんて早々変わらないのだろうけれど、 ほんの些細なきっかけで進むべき道がぱっと開ける瞬間が確かにあるのだ。
この本を読んでから、駅前の交番が気になる。 この人達もこうやってドタバタしながら、少しずつ前進しているのだろうか?
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