| 2002年05月07日(火) |
『少年と少女のポルカ』 |
午前中は勉強会、午後は買い物を。買い物といっても個人的な買い物でなく、 間近に迫った誕生日に向けての相変わらずのプレゼント探しである。 どうしてコレだと頭の中に思い浮かべれば浮かべるほど見つからないのだ? なんて、当たり前のことを思いながら電車を乗り継ぎ、歩き回る。 おかげで帰ってきたら足が痛い・・・湿布貼らねばならんのね。
本日の一作: ・『少年と少女のポルカ』(藤野千夜/ベネッセコーポレーション)
藤野氏は第122回芥川賞受賞作家である。 受賞作品『夏の約束』は当時本屋で立ち読みをした。 (芥川賞作品は短いので、本気を出せば簡単に立ち読める) 今回は表題作の中における「ボヘミアン・ラプソディー」という曲の 解釈の仕方を考察するという講演会が週末にあるそうなので。 ただし、講演会には行かないけれど。
表題作「少年と少女のポルカ」と「午後の時間割」は両方とも 世間一般の常識と呼ばれるレールから少しだけずれた若者が登場する。 同性愛者であったり、電車に乗れない病気になってしまったり。 でも、今作品を読んでいると、そもそも常識って何だという気がしてくる。 若者はナンダカンダ悩みを抱えて、その時を生き抜く。 世間はどうあれ、彼等はきちんと自己を受け入れて生きている。 そのことが潔く、気持いい。非常に現代的な小説であると思う。
人と違うってことは辛いか、テシロギとハルコは泣き笑いの顔に向かって 声を掛け、辛いのか、テシロギ、どれくらい辛い、泣きたいくらい辛いか、 それとも死にたいくらいか、と訊いた。泣き笑いの顔がさらに歪みながら 頷いたので、でも死ぬなよ、とハルコは言った。ホモぐらいで死ぬなよ、 テシロギ。 ――――――「午後の時間割」
ハルコは少し男っぽくて変わっているけれど、ノーマルな女の子である。 その彼女が恋人になるはずだった男性にゲイだと告白されて、返す言葉。 実はこの部分が特に気持よくて、好きだったりする。 普通は変に同情的になるか、逆に軽蔑するかになりがちなのに、 ハルコはスパンと一番大事な部分を言ってのけているのである。 しかも、おそらく無意識に。 テシロギがハルコとならば。。。と思ったのがよく分かる気がするなぁ。
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