最近の私の中での流行語は、「そも」 「そもそも」というよりもカッチリしているので格好いいから。 院生室内で使ったら笑われてしまったけれど、いいの、いいの。 言葉は使ったもの勝ちだから、使わねば損なのだ。
本日の一作: ・『サヨナライツカ』(辻仁成/世界文化社)
今年の秋に中山美穂・大沢たかお主演で映画化される話題作。 (つうか、別の意味で話題になったというべきなのかな、これは) 小説としては二部構成。 第一部は結婚を間近に控えた男性が魅力的な女性と恋に落ちる物語。 第二部は人生の山場を越えた男性が女性との運命の前に平伏す物語。 かなり情熱的な内容であるが、ラストには仄かな無常観が漂っている。 禁断の愛など経験したことのない私にとっては想像するしかないが、 人間には結構な確率でこういうことが起こり得るのかもしれない。 でも、それは刹那的であるからこそ燃え上がるのだ。 2人のように人生の半分の長さをかけてお互いを想い合っている場合、 それはもう恋とか愛とかを超越した何かに変化しているような気がする。 そして、そういう相手に巡り会う確率はかなり低いのではないであろうか。
この小説の魅力は冒頭に登場する詩ではないかと私は思う。
人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと 愛したことを思い出すヒトとにわかれる
私はきっと愛したことを思い出す
文章であるからこそ効果を発揮するこの詩を映画ではどう活かすか。 おそらく映画は観ないとは思うけれど、少しだけ楽しみな気がする。
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